「いいとき生まれた!昭和30年代」

メールマガジンバックナンバー

 


第64号 ストッキングとタイツ


 ★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆


        いいとき生まれた!昭和30年代  第64号     


                    2006. 8. 1      


 ★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆


  あるサイトが発行するメルマガを読んでいたら、
  ストッキングの話に触れていました。
  若いスタッフが、
  昔のストッキングには、後ろに継ぎ目があったそうだと、
  びっくりしたように書いておりました。  
  

  でも、私の記憶の底のほうには、
  氷で冷やす冷蔵庫と共に、
  かすかに、見知っている記憶が残っています。
  「知っておりますが、それが何か?」
  思わずパソコン画面に向かって、
  つぶやいておりました。
  もっとも、
  「はいておりましたが、それが何か?」
  と言える世代には勝てませんが。

  
  さらにつけ加えさせていただけば、
  当時はパンストではなく、ガーターストッキング。
  継ぎ目のあるストッキングを覚えてない方も、
  継ぎ目なし、つまりシームレスのガーターストッキングなら、
  覚えていませんか。
  
  
  戦前のガーターストッキングは
  絹でできていたそうですが、
  戦後はナイロンになり、
  戦後強くなったのは、女と靴下といわれるまでになりました。
  とはいえ、高価なわりにまだまだ伝線しやすく、
  伝線を直す商売まであったそうですが、
  それは記憶にありません。
  
  
  今は、ガーターストッキングというと、
  ちょっと一癖ありそうな怪しいイメージで
  とらえられてしまいますが、
  パンストが出るまでは、それが普通。
  
  
  もっとも、うちの母は、
  当時のストッキングは高かったゆえ、
  はいたことがないそうです。
  それで、母のガーターストッキング姿が、
  記憶にないわけです。
  もっとも、仮にあったにしても、
  自動的に記憶を削除していたかもしれません。
  
  
  継ぎ目のあるストッキングの記憶は、
  街でとかテレビで見ていたのでしょう。
  
  
  ガーターストッキングが廃れたのは、
  ミニスカートの流行。
  ガーターストッキングだと、
  ガーター部分が見えてしまったり、
  伸縮性も今ほどではないので、
  ストッキングがずりおちてきてしまうこともあり、
  ミニスカートでも安心してはけるパンストが登場して、
  急速に普及したそうです。
  
  
  となると、もしこれが今だったら、
  そうならなかったかなとも思ったりします。
  
  
  下着も見せるファッションになってしまうどころか、
  体そのものをむき出しにして、
  若い女性があられもない姿で、
  平気で歩くようになった時代、
  ミニスカートから、ガーターが見えたところで、
  これもファッション!
  てなことで、すんでしまう可能性ありではないですか。
  
  
  それに比べ、当時は、
  シミチョロだって、みっともない時代。
  ましてや、ガーターが見えたり、
  ストッキングがずりおちているなんてとんでもないことで、
  そういう時代であったゆえ、
  パンストが主流になるのも早かったといえるのではないでしょうか。
  
  
  私は、子供だったので、
  ガーターストッキングはもちろんはきませんでしたが、
  子供にも、ガーターバンドでとめてはくタイツは、
  ありましたよね。
  でも、私がよく覚えているのは、
  それよりよくはいた、当時ならではの子供用タイツです。
  
  
  活動的な子供には、バンドでとめるタイツでは、
  すぐ、ずり落ちてきます。
  で、我が家の場合は、
  圧倒的にパンスト式タイツが多かったのです。
  子供用のナイロンタイツです。
  そんなのは今でもあるじゃないって?
  
  
  いや、問題はその色。
  今では子供用でもとんと見かけない、
  赤や青や黄色などの原色タイツ。
  でも当時は、子供用タイツの定番として、
  けっこう出回っていませんでしたか。
  もちろん、白や黒などもありましたけど、
  それと同じ頻度で活躍してました。
  男の子も、原色タイツははかなくても、
  地味な色のタイツなら、
  はいた人はいませんでした?
  
  
  私など、そういうカラータイツに、
  セーターだけという格好が、
  おしゃれに感じていたのですから、
  昔からファッションセンスがなかったことは
  確かです。
  でも、それは家の中だけで許される格好と認識してたのは、 
  せめてもの救いです。
  
  
  このタイツ、何度も洗濯をくりかえすと、
  ナイロンなのに、毛玉みたいなのができて、
  そこにほこりがからんで白いダマになってきたり、
  したものです。
  ウールタイツならわかるのですが、
  なぜ、ああなったのか不思議です。
  
  
  たるみも、当時の標準装備といっていいくらい、
  あたりまえものです。
  たるんだタイツをはいた写真、
  探せば1枚や2枚、出てきませんか?
  新しいうちは、たるみもまだましで、
  古くなるほど激しくなりました。
  
  
  双子の妹たちの、先に生まれた方は、
  細くて小さかったので、
  タイツが新しくても、
  いつもたるんでいました。
  母が、
  「3人連れて歩くと、
  この子だけ食べさせていないみたいで…」
  とよく嘆いたものです。
  (私と、もう一人の妹が、
  発育が良すぎたというわけではありません。
  念のため。)
  
  
  かわいい柄のウールタイツは、
  今でもあるけれど、
  当時と同じ原色のナイロンカラータイツをはいている子供は見ません。
  かえって、大人用ならありますが、
  それでも、そうははいてません。
  いや、普通のファッションで、
  はきこなせなるしろものではないしょう。
  今や、大人も子供も、簡単にはきこなせない、
  あのカラータイツをはきこなしていたなんて、見事じゃないの!
  というより、当時のファッションセンスが見事なのか?
  
  
  蛇足ながら、ソックスの話。
  この間、ふと思ったのですが、
  最近は折ってはくソックスって、
  幼児用とか学生用程度ではないですか?
  学生用にしても、三つ折ソックスをはいている生徒の数は、
  全体で見たら、少ないのじゃないでしょうか。
  
  
  昔は、子供はもとより、
  大人になっても、けっこうはいてましたよね。
  足を出さない大人の男性ははきませんから、
  さすがに、父親がはいていたという人はいないでしょうが、
  母親世代は、日常的にはいてませんでした?
  今は、足を出したとしても、
  大人で折るソックスをはいている人は、
  ほとんど見かけません。
  
  
  若い人がストッキング離れしているそうだけど、
  考えたら折るソックスというのも、
  けっこう需要が減っているものだと思います。
  
  
  気がついた時には、
  「なつかしー」という代物になってるかも。
  


  
  
  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    あれこれ後記
  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
  
  
  ◇前号の後記に書いた「おまえのかあさん出べそ〜」に対して
   大阪のかっちゃんさんが、
   大阪ではその前に、
   「あほ、ばか、ちんどんや」をつけたと教えてくださいました。
  
  
   それで、思い出したのですが、
   東京でも、その前につく言葉がありました。
   私がよく言っていた、
   いや、よく言われていた、
   いや、よく聞いていたのは、
   「ばか、かば、ちんどんや」
   でした。
  
  
   ちなみに愛知出身の両親も、
   このパターンだったそうです。
   しかし、親の時代からあるということは、
   けっこう昔から言われていたのですね。
  
  
   関西の人は、「あほ」と言われるより、
   「ばか」と言われるほうがカチンと来て、
   関東の人は、「ばか」と言われるより、
   「あほ」と言われるほうがカチンとくるということは、
   よく言われます。
   確かに、納得できますね。
  

   となると、そういう意味では、
   陰険な悪口の中にも、
   多少は地域の言葉で和らげている部分があったということになるのかな。
   愛知で「たわけ」にならなかったのは、
   3文字でリズムにのらないゆえ?
   リズムといえば、これを言うときの、
   節は共通なんだろうか。
   東京と大阪では、実は節も違ってたりして。
   これ以外のパターンもあるのかな。
  
  
   しかし、これを兄弟げんかに使って、
   「ちんどんや〜」まで言って、気がつく子供もいましたねー。
   (もしかして、他の子ではなく自分だった可能性もあり。)
   でも、最後まで言ってしまって、墓穴を掘った子供も、
   絶対いそうな気がします。
   
  
   
  ◇確認のために、前号を読み返したら、
   一人で受けてしまいました。
   前回の後記で、マテラッツィが、マテラッティになってたから。
   すみません。
   まちがいなく、カフェラッティが入ってます。
   頭の中で、イタリア→カフェラッティ→マテラッティと
   変換されていたようで。
   まあ、ディズニーランドをデズニーランドというようなもんで、
   意味は通じてくださってるとは思いますが、失礼しました。
  
  
  
  ◇Yahoo動画の昭和蔵出しニュース、ご覧になったことがありますか。
   昭和30〜40年代のニュースを取り上げてます。
   社会の出来事は、今と同じようなものだと思いますが、
   そこに出てくる日本人が、今とは全然違う。
   今だったらこうはいかない、と思うことばかり。
   私たちの育った社会って、こういうところだったのね。 
   
    Yahoo動画 昭和蔵出しニュース一覧  
    http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00040/v00033/

                                 (ひとみ)





  ======================================================================
   
   発 行 日本の小粋な和みの暮らし「和・は・は」
       http://wa.hitokiwa.com/

    このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/を利用して
    発行させていただいております。

   「いいとき生まれた!昭和30年代」(月1〜2回発行)
    バッグナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000135400
    購読・解除    http://wa.hitokiwa.com/merumaga.htm



    姉妹サイト やる気元気前向き!「あっぱれぷらすサイト」
        http://www2.ocn.ne.jp/~aps/
        よりこんなメルマガも発行しています。

   「あっぱれ長屋のプラス話」(月1〜2回発行)
    バッグナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000115032
    購読・解除    http://www2.ocn.ne.jp/~aps/nohohon.htm


   「脱!惰性生活〜惰性で生きるな、自分を生きよう」(月1〜2回発行)
    バッグナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000117051
    購読・解除    http://www2.ocn.ne.jp/~aps/nohohon.htm
  

   
    ※メールはこのメールの返信ボタンをクリックすれば、
     返信用のメールが開きます。
     (件名はそのままでけっこうです。)


  ====================================================================== 
  



    
←前の号       次の号→

一覧から選ぶ


登録する



このページのTOPへ戻る









あっぱれぷらすサイト ぷらっとネットショップ


和ははホーム


今の日本を楽しむ和はは生活

懐かしの昭和30年代

幕末維新の時代

日本の物産名産入口

日本の旅

日本のエコロジー

こだわり国産品



日本の伝統文化を取り入れた和はは生活

日本の衣

日本の食

日本の住

日本の癒し

日本の美

日本の縁起物

日本を知る本

寄り道・和はは生活

松竹梅子の小遣い稼ぎの口入屋

メールマガジンのご案内

和ははの日本人講座

お休み処