「いいとき生まれた!昭和30年代」

メールマガジンバックナンバー




第6号 外で髪をすく


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第6号

                 2004. 8. 20


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  お隣とは、やはり一番深い付き合いがありました。
  お隣のおばちゃんと母とは、年も11歳違ってたけれど気が合ったようで、
  買い物やお風呂もよく一緒に行ったりしたものです。
  
  お隣のおばちゃんは、これからも時々登場すると思いますが、
  今回はその娘さんの話。
  
  お隣の子供はもう大学生と高校生だったので、
  一緒に遊ぶということはありませんでした。
  大学生のお兄さんについてはほとんど覚えていませんが、
  下の女の子M子ちゃんはよく覚えています。
  
  丸顔で色白、口角のきゅっと上がった口元が可愛らしい人でした。
  長い髪を三つ編みおさげにして、
  良妻賢母育成を旨とするような女子校に通っていました。
  今では絶滅種となった、絵に描いたような清純派女子高生。
  うちの母はよく可愛い可愛いと言ってましたが、
  子供のころはよくわかりませんでした。(失礼)
  しかし今思えば確かに、通学途中に見かけた男子高生から
  憧れられるようなタイプです。
  
  このM子ちゃんが、庭に出て長い髪をとかしていることがよくありました。
  日本手ぬぐいを肩にかけ、頭をかしげながら、
  長い髪をすく姿をよく覚えています。
  
  昔は、外で髪の毛をとかす人は多かったと思います。
  もちろん、外でとかすといっても、家の前とか、庭とかでの話です。
  家の中でとかして髪の毛が落ちると大変なので、
  外でとかすという行為が生まれたのでしょう。
  
  時代劇などで、洗い髪の女性が縁側に座ってたりするシーンがあります。
  あれも外で髪をすいていたからでしょう。
  そんな長い髪の時代の風習がまだ残っていたのも、
  この昭和30年代頃まででしょうか。
  
  私がその姿を覚えているのは、
  自分にはありえない長い髪をすく姿が憧れだったからかもしれません。
  その姿には、子供心にもなんとなく察知できるような、
  独特の女性の風情というものがあったのだと思います。
  
  何しろ、わかめちゃんカットも真っ青の、刈り上げ一直線からは
  解放されたものの、母はショートカット好み。
  
  赤ちゃんの頃、床屋につれてって、
  「こんな薄くてはできませんよ」と言われるくらい薄かった頭を、
  丸刈りにしたところ(なぜそこまでして切りたかったのか…)、
  今度は生えるわ生えるわで、太い多い硬いの髪質になった私は、
  ロングにすると手入れが大変です。
  (今、薄くてお悩みの方、思い切って試して見ます?
   保証はいたしませんが)
 
  もちろん、当時は手入れするのは母なので、必然的にショートになります。
  自分でも、20代頃までは時々肩の下あたりまで伸ばしてみたりしたことも
  ありましたが、背も低いし重苦しいしで、結局伸ばしては切り、
  伸ばしては切りで長続きしませんでした。
  
  私の永遠の憧れのヘアスタイルが、腰まで伸ばした柔らかい髪を、
  少しカールさせてふわふわさせてみたいという、
  自分には絶対合わないしできないものであるのも、
  このM子ちゃんの姿が原点かもしれません。
  
  長い髪をすくという、女性ならではのしぐさはもちろん、
  それを外ですくことが、かえって気配りのできる女性の証となって、
  そういった風情が生まれていたのでしょうか。
  
  もちろん都営住宅のあちこちで、おばちゃんたちも手ぬぐいを肩に、
  頭をかしげてあちこちですいていましたっけ。
  それを意識してたかどうかは知りませんけれど…。
  
  そして今、わざわざ家の外に出て髪をとかす人はいなくなりましたが、
  代わりに電車の中で化粧する人種が出現しました。
  でもその姿のどこを探しても、風情のかけらすらありません。
  
  
  
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    編集後記
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  前回、現在の警察の堕落ぶりに触れたところ、
  読者の方がメールでこんな話を教えてくださいました。
  この方は、転勤が多い方で各地で、いろいろな体験をしてきたそうです。
  いただいたメールの一部分を以下にご紹介します。
  
  
  『あるところでは、NHKの集金員が不当にも私の住所変更届けを勝手に作り、
  NHKに出していたので、「有印私文書偽造で告発したい」と相談したところ、
  「NHKと話し合ってください」と告発の受理を渋られました。
  
  あるところでは、飲み屋で雨が降り出したとき、
  私の傘を黙って持っていった悪質な不届き者がいて、
  店の対応も悪かったので、警察に窃盗として届けを受理させようとしたら、
  警察があまりに渋るのです。
  「納税者にどういう態度を見せるのか」と脅したら、
  近くの交番から現場調書作成にやってきて被害届けを受理しました。
  翌日すぐに不届き者はわかり、傘は交番のおまわりさんが、
  わざわざ私の家まで持ってきてくれました。
  しかし、「お灸すえておきましたので、これで終わりにしてください。」
  とのこと。
  多分書類を破棄して、刑事事件にしなかったようです。
  
  またあるところでは、私の車のナンバープレートだけが盗まれました。
  新しいナンバープレートを発行してもらうには、
  被害届けの受理番号が必要で、警察に連絡すると、
  近くの交番からすぐにおまわりさんが来て、
  被害届け受理に必要な現場調査して、
  三時間後には受理番号を教えてもらいました。
  しかし、肝心のナンバープレート盗難の捜査をする気はさらさら感じられず、
  国土交通省の出先機関で必要な書類を、総務省の出先の交番が作成するという、
  役所間の手続き事項を淡々とこなしているという感じでした。
  
  この三件で見る限り、現在の警察は、微罪の刑事事件の届けの受理は拒み、
  さらにその通報者がかなりうるさいタイプの人間だと渋々動き出す。
  役所間の事務に必要な手続きは迅速にこなす。
  という単なる昔の役場的な組織になっているようです。』
  
  
  いやはや、昭和30年代の警察とはくらべものにならないほどの堕落ぶりです。

  恐らく警察の言い分は一つでしょう。
  「そんなことまでいちいち取り上げてたら、
  警察がいくつあっても足りませんよ。」
  
  でも、犯罪増加で、その言葉を免罪符にしてきた結果、
  本来ならもっときちんと対処しなくてはいけないものまでも、
  怠慢に放置するようになってしまったのではないでしょうか。
  
  昨今の警察の態度にはそういったものが感じられます。
  
  この方の場合でも、特に最後のケースなどは本筋から完全にはずれてますね。
  
  そういえば、母におれおれ詐欺電話がかかってきたことがあり、
  警察に連絡したら、被害はないということがわかったとたん、
  名前と住所だけ聞いて終わり。
  (とても書きとめてるような感じではなかった)
  
  ふだん物騒な事件に関わっている警察の感覚では、
  被害がなければいいではないかという感覚になるのでしょう。
  
  まあ最初から充分予想できた対応ですが、
  この程度のこと言ったところで意味ないよという風潮が蔓延すれば、
  必要なときにも細かい情報までは集まらないだろうし、
  細かい情報の軽視から見落としが生じることもあるだろうし、
  ますます捜査能力も落ちるでしょう。
  
  ニュース番組でよく違反車両とか違法者を写してますが、
  警察もその気になれば、ああいう方法で捕まえることもできるはず。
  すべて、そこまでやってられないよで済まされてしまうのです。
  
  警察に捕まらなければ何をやってもいいという人が増えているのも、
  警察のそういう態度が見透かされてるからでしょうね。
  犯罪増加を理由にする前に、
  犯罪を増加させてしまったことを恥と考えないことが不思議です。
  
  実は私は子供の頃、男だったら警察官になりたかったと思ってました。
  婦人警官ではだめで、男の警察官が良かったのです。
  当然、かなわぬことですが、現代の、
  交番の目の前の横断歩道を、堂々と信号無視して渡る歩行者に、
  注意もしないぼんくら警官を見ていると、もし自分が今子供だったら、
  到底憧れる気にはならなかったと思います。

  泥棒を捕まえるところが、税金泥棒の巣窟になってしまっては、
  しゃれにもなりません。

  全国の警察の方々、頑張ってください!
  
  って、前号のときも最後にこうやって呼びかけましたが、
  警察の人たちに読んでもらうメルマガではないから、
  そう呼びかけられた皆さんも困ってしまいますよね。
  前号を出した後でそう思ったのですが、勢いでまたやってしまいました。
  まあ、読み流してください。
  (その前に消せば?って言われそうだけど…)
   
   
    

                             (ひとみ)
  
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