「いいとき生まれた!昭和30年代」

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第5号 迷子にパトカーが出動


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第5号
  
                 2004. 8. 13

               
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  ある日、母と私が、二つ後ろの棟に住む男の子のいる親子と一緒に
  駅前の商店街に買い物に行ったときのこと。
  
  私は少しもじっとしていない子だったので、
  母も気をつけてはいたのでしょうが、
  おしゃべりに夢中になる女性の習性といおうか、
  ふと気がつくと子供2人が消えていたのです。
  
  あわてて商店街中を探しましたが見つかりません。
  どうにもこうにもならなくて、
  交番に迷子の届けをしました。
  
  今の警察は、事件がおきないとどうすることもできないなんて、
  わけのわからないことを平気で言ったりしてるようですが、
  昔の警察はたかだか迷子に対する対処も早かった。
  
  すぐ本署へ連絡、本署では即座にパトカーが出動しての捜索になりました。
  
  なんだかすごいことになってしまいましたが、
  見つからないのは事実なのですから、
  それだけでも、母親たちの動揺はだいぶ違うでしょう。
  
  母親たちは、いったん家に戻ってみましたが、
  当然帰っているわけもなく、
  いてもたってもいられずに、
  「また駅のほうを見てこよう」と再び、駅前にやってきました。
  
  すると、いたんです。
  駅の改札にちょこんと腰掛けている二人が。
  
  しかし、昔の駅の改札って駅員さんが、
  鋏をリズミカルにならしながら立っていたもんです。
  
  子供が二人ずっとそこに腰掛けていたら、
  当然気がついているはず。
  でも、のんびりした時代。
  まさか迷子だとは思わず、子供が遊びに来て見ているのだとでも、
  思っていたのかもしれません。
  
  「俺のこの鋏をリズミカルに鳴らす指使い、
  その合間に、客が来るとちゃっと切符に鋏を入れる絶妙のタイミング、
  それをかっこいいと思って見ているのかも」
  
  自意識過剰の駅員(すいません、多分に想像入ってます。)と、
  迷子になったと駅員に言う知恵もわかない子供たちは、
  こうして長い時間を共にしていたのかもしれません。
  
  安堵したものの、町にはパトカーが出動中という現実に戻った母親達は、
  「お騒がせしたお詫びに、交番に菓子折りどーっさり買って、
  お詫びに行ったのよ。」
  
  これみよがしにその話をする母の言葉には、
  きっとあんたがちょろちょろしてたから、
  あの子まで迷子の巻き添えにしたんだろうという思いが
  見え隠れもしています…。
  

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  今回は、以前ちょっと触れた警察にお世話になったときの話でした。
  なーんだ迷子になっただけかって、ちょっと期待はずれでした?
  
  でも、今は子供が商店街で迷子になっただけで、
  即座にパトカーまで出して捜索するなんてことは、
  考えられないのではないでしょうか。
  
  もちろん、昔の警察はそれだけゆとりがあったこともあるのでしょうが。
  
  昔、幕末か明治の頃、日本を訪れた外人が、
  旅の途中、宿泊した部屋の物入れに忘れ物をしました。
  きっと盗まれてしまうだろうとあきらめて、
  帰りにまたそこに泊まったところ、
  そっくりそのまま残っていたことに非常に驚き、
  なんて素晴らしい国だと感心しまくったという話を
  何かで読んだことがあります。
  
  昭和30年代には、さすがにそこまで治安が良かったとは言えないだろうけど、
  警察は、今よりずっと頼りになり、信頼がありました。
  新聞を騒がすような事件では、必ず犯人は捕まってましたね。
  最近は、ずいぶん早く逮捕できたとなと思うと、たいてい自首によるもの。
  警察の懸命の捜査による犯人逮捕のニュースは、ぐっと減りました。
  
  これは、元警察幹部が知り合いにいる人から聞いた又聞きの話ですが、
  昔の警察は職人肌、プロ意識、使命感、正義感などを
  しっかり持っていた人が多かったので、
  職務や事件への取り組み方が違ったそうです。
  それに引き換え、今の警察はサラリーマン化してしまい、
  専門家としてのプライドとか、使命感正義感というよりも、
  ただ給料さえもらえればという意識の人が増えてきて、
  取り組む意欲が希薄になってきているということもあるそうです。
  
  確かに今の警察の数々の不祥事を見てみると、
  そういう意識の人間が起こしていることが、
  よくわかりますよね。
  
  警察が堕落するのと日本の安全神話が崩れていくのは、
  当然のことながら一致します。
  
  でも、それで迷惑するのは国民だけでなく、
  真摯な思いで、一生懸命職務に取り組んでいる警察官までも、
  被害者になるのです。
  命をかけて悪に立ち向かっていく警官も、
  ウソで自己保身に走ろうとするただの税金泥棒警官も、
  外から見たら、全部同じ警察の人なのです。
  
  自分たちの首を自分たちで絞めないよう、
  全国の警察の方々、頑張ってください!
  
  
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    編集後記
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  前回、新着メルマガ7位に入ったことをお知らせしましたが、
  もしその翌週だったら、3位にランクインできていたことに気がつきました。
  
  申請を1週間遅らせれば良かったか…。
  でも、それだけ早く皆様と出会えたから、それはそれで良かったでしょう。
  
  しかしそうして考えると、この新着メルマガのランキングって、
  そんなにあてにはならないものだったのね。
  発行者になって1年、読者だけの時にはわからなかったことが、
  いろいろあったけど、ここにも一つ発見がありました。


                            (ひとみ)


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