「いいとき生まれた!昭和30年代」

メールマガジンバックナンバー

   


第57号 くずやさん


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        いいとき生まれた!昭和30年代  第57号     


                    2006. 3. 21      


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  やりましたね、王ジャパン!
  その名のとおり、世界の王座獲得です!


  アメリカに有利な大会設定の中、
  いんちき審判に息の根を止められそうになっても、
  すぐに気持を切り替えて前を見据えた監督や選手たちの顔を見て、
  これは神風を呼ぶぞと思ったら、
  本当に吹いてくれました。


  今回は、随分イチロー株があがったようです。
  WBC辞退の松井選手には
  がっかりしてしまった人も多いと思いますが、
  それを忘れさせて、チームをひっぱってくれました。
  彼の中に、今の日本から消えている大和魂を
  見た人は多いでしょう。
  日本人が、みな彼のような根性で頑張ったら、
  日本は変われるのでしょうね。


  もちろん、彼だけではありません。
  王監督や他の選手たちも、
  本当にいい顔してました。
  根性と気合の入った人間って、
  芯がすっと通っていてすばらしいなあと
  思わせてくれました。


  それでは、喜びのうちに、
  今日の話とまいりましょう。


  ちりがみ交換って、最近見なくなったと思いませんか。
  一時期は、サイドビジネスでも、
  かなりいい収入になるということで、
  やたらいましたけど、古紙がだぶつくようになって下火に、
  その後、また見かけるようになったものの、
  今はまた見ません。
  自治体が資源ごみを扱うようになったことが、
  一番の原因でしょうか。


  ということは、今は、ちりがみ交換屋を知らない子供も、
  たくさんいるのでしょうね。
  

  でも、中には
  「知ってるよ!」
  と言う子供もいるかもしれません。
  「毎度お騒がせの〜ちり紙交換でございま〜す。
  って言うのでしょ?」

  
  そう言われたら、
  「ちっ、ちっ、ちっ。
  そんなのは珍しくもなんともない。
  私は、リヤカーをひいてくるちり紙交換屋を知っている。」
  と自慢しましょう!
  

  これまでも何度か登場しましたが、
  当時の行商形商売の基本に欠かせなかったリヤカーは、
  ちり紙交換でも、例外ではありませんでしたね。
  

  もっとも、当時は、
  ちり紙交換という言い方はしませんでした。
  くず屋さん。
 

  バタ屋さんというのもありました。
  かごを背負い、大きな金バサミを持って歩き回り、
  落ちている紙くずなどを拾ってました。
  

  このくず拾いは、江戸時代のころにもすでにありました。
  ごみを拾い集めて、再利用するのですから、
  町の美化とリサイクルで、
  立派に社会貢献になっている仕事です。
  でも、こういった職業が社会の底辺の仕事という雰囲気があったことは
  否めません。
  で、くず屋とかバタ屋という言い方は、
  今では差別用語です。
  

  でも今や、社会にとっても、地球にとっても、
  資源回収は必要な大切なことと認識されています。
  だから、自治体も、そういった業者の手を借りています。
  それなら、差別用語として抹殺するよりも、
  立派な仕事という認識を広めて、
  偏見をとる道を選んでいれば、
  もしかしたら、くず屋さんとかバタ屋さんは、
  親しみを込めた言葉になっていたかもしれません。

  
  まあ、なかなかイメージを払拭できない人もいるでしょうし、
  業者自体も、抵抗を感じるかもしれないとあれば、
  いたしかたないことですが…。
  確かに資源回収業のほうが、見栄えもしますので、
  一概には言えませんけれど。
  
   
  もっとも、この差別用語の定義、
  そんな深いレベルのものではなく、
  ともかく、日銭が入る職業で、
  「屋」がつくこと自体がだめなんだそうです。
  つまりは八百屋、魚屋、風呂屋なんてのもだめ。
  ただし、こういう小売、サービス業の場合は、
  「さん」をつけるとOKになるというのですから、
  わけわかりません。
  暇人が道楽で考えたような、いいかげんな定義です。
  さらには、きこりや百姓もだめとなってくると、
  古くからある日本語を抹殺していきたいのか?
  とも思えてきます。
  身体障害の蔑称などを差別用語とすることはわかりますが、
  この職業の差別用語って、なんなんでしょう?


  話が脱線しました。
  ともかく、どんな呼び方されていようと、
  どんなふうに見られていようと、
  ゴミを持っていってくれる彼らは、
  迷惑な存在ではなかったことは、確かな事実なのです。
  

  しかも、ちり紙(もちろん当時はトイレットペーバーではなく、
  いつか取り上げた四角い便所紙。)をくれるなんてことになったら、
  文句言う人がいるわけありません。
  みんな喜んで、新聞紙を出していました。

  
  新聞紙を束ねている紐に、
  筒状のばね量りのフックをひっかけて、
  重さを量る光景を覚えてますか。
  母によると、このばね量り、
  当時はキロ表示ではなく、
  尺貫法表示になっていたそうです。
  

  ちなみに、当時は、この量りで、
  布に包んだ赤ん坊の重さを量っていた人もいたようです。
  うちには、ばね量りはありませんでしたので、
  私は、吊り下げられませんでしたけど。
  
  
  まだ束ねてない新聞があったとしても、
  おじさんのほうで、まとめてくれます。
  そのときの、魔法のような手際の良さに、
  見とれてしまうこともしばしば。
  細い荒縄でまとめていたように、
  記憶していますが、
  それでは重さに差が出るから、記憶違いなのかな?
  



  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    あれこれ後記
  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
  

   お待たせしました。
   ミスタービブについて寄せられた情報のお披露目です。
   寄せられたその数は、なんと1通!
   あれ、やっぱり全国的ではなかったのでしょうか。
  
   でも、その1通を寄せてくれた大阪のK氏は、
   かなり詳しい情報をくださいました。

  
  
   『「ミスター ピブ」・・・・
    本当にまずかったけども記憶の中から離れない一品です。
    何しろ販売地域・期間が超限定だったみたいですから・・・
  
    販売元はコカコーラボトラーズです。
    私の記憶では、味はカラメルを炭酸で割ったようなものだった
    と思います。
   
    私が高2と高3の間の春休みに九州に遊びに行った時、
    九州の自動販売機で見つけて
    初めて見る商品と名前につられて買ってしまいました。
    一口飲んで・・・・
    販売元は「九州コカコーラボトラーズ」でした。
  
    それから一ヵ月後、高3の春の遠足で奈良の飛鳥に行った時、
    またまた自動販売機に「ミスターピブ」が有るのを発見。
    私は味を知っているので買いませんでしたが、
    クラスメートはやっぱり初めてなので何人か買いました。
    皆の好奇心をそぐようなことはしたくなかったので、
    私は何も言わずじっと観察していました。
    飲んだ人の反応は・・・・
  
    因みにこちらは「三笠コカコーラボトラーズ(今はわかりませんが、
    当時は近畿地方の滋賀・奈良・和歌山をテリトリーにしていた
    コカコーラの販売会社)」が販売元でした。
  
    後にも先にもミスターピブに遭遇したのはこの2回きりです。
    大阪をエリアとする「近畿コカコーラボトラーズ」では
    販売されていなかったんじゃないかと思います。
    時期は1974年の春のごく短い期間の販売だったと思われます。
  
    なんともいえない味でしたが、
    ずっと気になっていて、
    よっぽど「探偵ナイトスクープ」に調査を依頼しようかと
    思ったこともありました。
  
    それがこうして「ミスターピブ」の名前がでてくるなんて・・・
  
    ああ、懐かしい、懐かしい。
  
  
    PS.「ドクターペッパー」って関東限定の商品でしょうか?
    私は、大阪では見たことも聞いたことも無いのですが・・・』
  
  
  

   いやはや、このメールで、
   私があげたドクターペッパーも、
   全国区でなかったことを知りました。
   そこで、自分でも調べてみました。
   すると、ドクターペッパーは
   首都圏と沖縄でしか発売されてなかったみたいです。
   失礼しました。
  
  
   日本人の口には合わないこの味も、
   外国人には人気のあるもので、
   東京コカ・コーラボトリングが、
   比較的外国人の多い地区で発売したのが、
   ドクターペッパーだそうです。
   そのお陰で、この地区では、
   被害を被った日本人が続出ってわけです。
  
  
   この発売を快く思わなかったのは、
   被害にあった日本人だけでなく、
   コカ・コーラも同じでした。
   で、全国のコカ・コーラボトラーに要請しました。
   「類似品を出せ!」(そっちかい)
   それが、ミスタービブなのだそうです。
   こうして、被害はさらに拡がったのでありました。
  

   最初にミスタービブのお話をくださったのが、
   九州の方なので、大阪のK氏の話とあわせても、
   九州地区では確実に販売されていたようです。
   東京の私がドクターペッパーは知っているけど、
   ミスタービブは知らない理由もわかりました。
   でも、もし全国で要請に応じてたら、
   大変なことになってました。
  

   ちなみにミスタービブは、ドクターペッパーよりも
   まずかったそうですので、
   もはや、恐ろしい域に到達した飲み物になっていたと推測されます。

  
   日本人には嫌われる、この味の正体は、
   チェリー系の炭酸飲料というところにあるようです。
   でも、日本人の中にも、これが好きだという人たちが、
   隠れキリシタンのように存在していることもまた確かなことです。
  
   
  
  
  ◇前号でパソコンテレビGyaoのことを取り上げたら、
   今、そこの運営会社のUSENの社長が、
   時の人になってますね。
   ライブドアもフジテレビも、
   恩の字というところなんでしょうか。

  
   私も、別の意味で社長に感謝していますよ。
   Gyaoを作ってくれてありがとう。
   マッハGOGOGOを見せてくれてありがとう。
 
  
   1週間ごとに4本分ずつアップされていくので、
   かなり見るのがきついのですが、
   忙しくて全然見られなかったうちに、
   前半の20本くらいはすでに終わってしまって、
   見逃してしまってますので、
   残りは何が何でも見落とすまいぞ、
   と今や寝る間を削って見ております。

   
   そこまでして見るか?
   と自分でも思うのですが、  
   見れば見るほど、はまっていってしまいます。
   2話完結以外に、1話完結のときもあるんだとわかりましたが、
   そのときは、正直なところ内心ほっとしてます。
   だって、2話続きだと、次も見ないと落ち着かないので、
   結局、寝る時間がさらに削られてしまうのですもの。
   

   前号では、
   当時と同じ気分で見ている自分に、
   まるで成長してないのではないかと不安だ、
   というようなことを書いたのですが、
   そうでもない、無意識のうちに大人の見方をしてるじゃないの、
   ってことに気がつきました。
  

   たとえば…。
   超人的な、いや超車的マッハ号を見て、
   「こんな車作ったら、どのくらいの金額になるんだろ。
    億車かな、兆車かな?」
   とか、
   きれいな女性にすぐ気をとられ、親切にするがゆえに、
   事件に巻き込まれることが多い剛くんに、
   「剛くんって、けっこう女好きだったんだな。」
   とか。


   そのほかにも、
   大人の目線で見てしまう、つっこみどころがけっこうあって、
   それを語りだすと、
   さらに長くなってしまうのでやめときますが、
   それがまた、なかなか楽しいです。


   アニメ大国になる片鱗をうかがわせる映像があるかと思うと、
   今から見ると幼稚な映像があったりするのも、
   また親しみがわきます。
   まあ、こういうのを見て育った世代ですから当然ですが。

   
   しかし、当時と違う自分に気がつくのも、
   それはそれでまた、複雑なもんですわね。



  
                             (ひとみ)




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