「いいとき生まれた!昭和30年代」

メールマガジンバックナンバー

  
 

第51号 お出かけはおめかし


  ★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆


        いいとき生まれた!昭和30年代  第51号     


                    2005. 12. 2      


  ★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆━★☆



  子供の頃にどこかにつれていってもらって、
  写した写真を思い出してみてください。
  きっと、今の子供より、
  かしこまった服装をしていると思います。
  
  
  昔はよそいきと普段着の区別は、
  今よりきっちりしてました。
  フォーマルとまではいきませんが、
  おでかけとなると、
  気合の入った服でおしゃれをしたものです。
  
  
  もちろん、今だって、
  よそいきと普段着の差はありますが、
  昔のかしこまり度とは、雲泥の差です。
  
  
  ともかく、普段の生活圏から出るような外出となると、
  よそいきに着替えていくのはあたりまえ。
  着物を着ていく人も、今よりずっと多かったです。
  
  
  ですから、親が着飾って子供が普段着、
  なんて親子がいると、
  「みっともない。」、
  反対に、親が普段着で子供が着飾ってると、
  「甘やかしている。」なんてことにもなりかねませんでした。
  
  
  今だって、そんな親子がいたら変ですが、
  今は、全体が昔よりカジュアルですから、
  昔ほど際立ってわかるような親子というのは、
  見かけません。
  
  
  もちろん、お出かけは街中ばかりではありません。
  旅行に行くときだって、
  男性は背広、女子供もスーツやワンピースといういでたちです。
  旅行はおしゃれして、という感覚が、
  根強かったです。
  
  
  旅行と言ったら、
  動きやすいラフな格好が当たり前の今とは大違い。
  もっとも、さすがに山登りや海水浴には、
  そんな格好はしていきませんでしたけどね。
  
  
  普通の旅行でもそうなんですから、
  新婚旅行なんていう、人生の節目の旅行なんて言ったら、
  さらにお帽子なんかまであつらえて、花束抱えて、
  ますますパワーアップ。
  しかも、プラットホームなどで、
  みんなに万歳三唱されながらの派手なお見送りで出発、
  なんて光景も一般的でした。
  (でも、私は本物に遭遇したのは、東京駅で1回だけ、
  それもかなり大きくなってからでしたけど。)
  
  
  とにかく、今思うと、
  なんでみんなあんなにおしゃれして、
  出かけたんだろと思います。
  
  
  これも、生活の豊かさを謳歌できる環境になって、
  それを楽しもうとする思いと、
  日本人のけじめ好きな気性が色濃く残っていた時代ならではの、
  現象だったのでしょうか。
  
  
  今、休日に、
  デパートに行くから、
  遊園地に行くから、
  旅行に行くからって、
  背広やスーツ着て、
  これまたおめかしさせた子供つれてくなんて、
  ありえません。
  そんな家族がいたら、浮きまくりです。
  
  
  そういえば、うちでもおでかけとなると、
  普段は汚すからと絶対に着させてもらえない服を、
  母がタンスから出してきたものです。
  普段は出さないので、
  ナフタリン臭いです。
  
  
  家族で出かけるときは、
  父の運転で、車で出かけることがほとんどでしたが、
  私は車に酔いやすいほうでした。
  で、このナフタリンの匂いをかいだだけで、
  次にくる車の匂いが、
  連想ゲームのように浮かんできて、
  洋服を出されただけで、
  もう酔ってる気分になってしまうこともありました。
  
  
  成長の早い子供のために、
  普段はあまり着ないよそいきは、
  贅沢なような気もしますが、
  もちろん、それは見越して、大きめサイズです。
  
  
  そして、裾や袖は「あげ」をしました。
  短くなって、あげをおろしてもらうと、
  アイロンかけても、折っていた折り目がしばらくとれない、
  ということもありましたけど…。
  
  
  気に入ってる服なんかは、
  小さくなると、
  「もうあげは、ないの?」
  と未練たらしく裾をめくって、
  端布処理の分まで、
  「これをもう少しおろせばいいじゃない」
  なんて談判してましたけど、
  それが通ったことはありませんでしたな。
  
  
  ましてや、うちの場合、
  妹用に転用できますから。
  もっとも、妹は双子ですから、
  普通なら、どちらが着るかということになるんですけど、
  うまい具合に、体の大きさが違ってたので、
  三女が先に着て、次女というようになってました。
  
  
  ここで、お古をよく着せられた、
  弟や妹の立場だった人は、
  だから、上はいいよなと思うでしょ。
  
  
  でも、お古ということは、
  親のほうも気安くなって、
  私の頃には着せなかった、
  ちょっとしたおでかけ程度でも、
  どんどん着せるのです。
  結果的に妹たちは、姉時代にくらべて、
  洋服レベルが上がるということで、
  うまくできてるものです。
  
  
 

  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    あれこれ後記
  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
  

  ◇本当にここのところ、発行があいてしまってすみません。
   今も、やらなきゃならない仕事があるのを、
   ほっといてメルマガ作成してます。
   なんだか、宿題ほったらかして遊んでいる気分です。
   まあ息抜きということで…。
   
  
  ◇服装の話では、
   以前、夏のおじさんスタイルでよくある、
   上は下着のランニング、下はズボンのパターンで、
   地下鉄に乗ってきたおじさんがいて、
   びっくりした話をしたことがありました。
  
  
   ところが、どっこい、
   そんなのはまだまだ可愛いものでした。
   この前会ったおじさんは、なんと今の季節に、
   上は下着の長袖シャツ1枚、下はコールテンのズボン、
   素足にスニーカーという、
   季節感まぜこぜのいでたちで、
   地下鉄に乗ってきました。
  
  
   頭がおかしそうな感じでもないし、
   酔っ払ってるふうでもないし、
   すごく自然に普通にしているのです。
   「おっさん、追い剥ぎにでも、あったのか?」
   と聞いてみたくてたまりませんでした。
   もちろん、聞きませんでしたけど。
  
  
   その帰り、半袖の小学生に会いました。
   冬でも半袖で通す元気な小学生はたまにいますので、
   ほお、すごいなあと思って通り過ぎたのですが、
   そこではたと気がつきました。
   あのおじさんは、この小学生の成れの果て、
   じゃなくて、寒さに強い人なのかな?
   アンダーシャツは、一応冬物でしたから、
   あれがおじさんの冬仕様ということ?
   しかし、下着でなきゃいけないわけもないしねえ。
   謎です。
  
  
  ◇びっくりしたといえば、
   二十年ほど前のことになりますが、
   いまだに忘れられない、
   強烈なおばさんに遭遇したことがあります。
   とあるデパートで、ワゴンセールをやっていて、
   品物を見ていたときのことです。
  
  
   私の隣のおばさんが、
   「これ、ちょうだい」
   と、ワゴンの中から品物を選んで、
   店員さんに渡しました。
  
  
   「はい、ありがとうございます。」
   にこやかに応対する店員さん。
   そこまでは、よくある普通の光景でした。
  
  
   すると、次の瞬間です。
   おばさん、な、なんと、
   いきなり自分のはいていたスカートを
   ガバッとめくりあげたのです。
  
  
   店員さんも、私も、いや、
   まわりにいた人すべて、
   まさに目がテン状態。
  
  
   い、いったいぜんたい、なんなんだ?
   まわりの空気がとまりました。
  
  
   しかし、おばさんは、
   そんなまわりの状況など、
   我関せずで平然としたもの。
   ごく、あたりまえのように、
   パンツの中から、
   お財布を取り出すと、
   普通に支払いを済ませたのでした。
  
  
   いやー、すぐに気を取り直して、
   何事もなかったかのように、
   応対していた店員さんもさすがですが、
   ここまで周到に、スリ対策しているおばさんも
   あっぱれというか、なんというか…。
  
  
   あれにはホントびっくりしましたが、
   後で笑いがとまらなくて困りました。
  
  
   あのおばさん、今でも買物のたびに、
   あちこちでスカートガバッをやっているのか、
   これも知りたいです。
  
  
   世の中には、いろいろな人がいるもんだて。
  
  
                           (ひとみ)
  
  


  ======================================================================
   
   発 行 日本の小粋な和みの暮らし「和・は・は」
       http://wa.hitokiwa.com/

    このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/を利用して
    発行させていただいております。

   「いいとき生まれた!昭和30年代」
    バッグナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000135400
    購読・解除    http://wa.hitokiwa.com/merumaga.htm



    姉妹サイト やる気元気前向き!「あっぱれぷらすサイト」
        http://www2.ocn.ne.jp/~aps/
        よりこんなメルマガも発行しています。

   「あっぱれ長屋のプラス話」
    バッグナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000115032
    購読・解除    http://www2.ocn.ne.jp/~aps/nohohon.htm


   「脱!惰性生活〜惰性で生きるな、自分を生きよう」
    バッグナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000117051
    購読・解除    http://www2.ocn.ne.jp/~aps/nohohon.htm
  

   
    ※メールはこのメールの返信ボタンをクリックすれば、
     返信用のメールが開きます。
     (件名はそのままでけっこうです。)


  ======================================================================   
             
 
←前の号      次の号→

一覧から選ぶ


登録する



このページのTOPへ戻る









あっぱれぷらすサイト ぷらっとネットショップ


和ははホーム


今の日本を楽しむ和はは生活

懐かしの昭和30年代

幕末維新の時代

日本の物産名産入口

日本の旅

日本のエコロジー

こだわり国産品



日本の伝統文化を取り入れた和はは生活

日本の衣

日本の食

日本の住

日本の癒し

日本の美

日本の縁起物

日本を知る本

寄り道・和はは生活

松竹梅子の小遣い稼ぎの口入屋

メールマガジンのご案内

和ははの日本人講座

お休み処