「いいとき生まれた!昭和30年代」
メールマガジンバックナンバー
第51号 お出かけはおめかし
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いいとき生まれた!昭和30年代 第51号
2005. 12. 2
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子供の頃にどこかにつれていってもらって、
写した写真を思い出してみてください。
きっと、今の子供より、
かしこまった服装をしていると思います。
昔はよそいきと普段着の区別は、
今よりきっちりしてました。
フォーマルとまではいきませんが、
おでかけとなると、
気合の入った服でおしゃれをしたものです。
もちろん、今だって、
よそいきと普段着の差はありますが、
昔のかしこまり度とは、雲泥の差です。
ともかく、普段の生活圏から出るような外出となると、
よそいきに着替えていくのはあたりまえ。
着物を着ていく人も、今よりずっと多かったです。
ですから、親が着飾って子供が普段着、
なんて親子がいると、
「みっともない。」、
反対に、親が普段着で子供が着飾ってると、
「甘やかしている。」なんてことにもなりかねませんでした。
今だって、そんな親子がいたら変ですが、
今は、全体が昔よりカジュアルですから、
昔ほど際立ってわかるような親子というのは、
見かけません。
もちろん、お出かけは街中ばかりではありません。
旅行に行くときだって、
男性は背広、女子供もスーツやワンピースといういでたちです。
旅行はおしゃれして、という感覚が、
根強かったです。
旅行と言ったら、
動きやすいラフな格好が当たり前の今とは大違い。
もっとも、さすがに山登りや海水浴には、
そんな格好はしていきませんでしたけどね。
普通の旅行でもそうなんですから、
新婚旅行なんていう、人生の節目の旅行なんて言ったら、
さらにお帽子なんかまであつらえて、花束抱えて、
ますますパワーアップ。
しかも、プラットホームなどで、
みんなに万歳三唱されながらの派手なお見送りで出発、
なんて光景も一般的でした。
(でも、私は本物に遭遇したのは、東京駅で1回だけ、
それもかなり大きくなってからでしたけど。)
とにかく、今思うと、
なんでみんなあんなにおしゃれして、
出かけたんだろと思います。
これも、生活の豊かさを謳歌できる環境になって、
それを楽しもうとする思いと、
日本人のけじめ好きな気性が色濃く残っていた時代ならではの、
現象だったのでしょうか。
今、休日に、
デパートに行くから、
遊園地に行くから、
旅行に行くからって、
背広やスーツ着て、
これまたおめかしさせた子供つれてくなんて、
ありえません。
そんな家族がいたら、浮きまくりです。
そういえば、うちでもおでかけとなると、
普段は汚すからと絶対に着させてもらえない服を、
母がタンスから出してきたものです。
普段は出さないので、
ナフタリン臭いです。
家族で出かけるときは、
父の運転で、車で出かけることがほとんどでしたが、
私は車に酔いやすいほうでした。
で、このナフタリンの匂いをかいだだけで、
次にくる車の匂いが、
連想ゲームのように浮かんできて、
洋服を出されただけで、
もう酔ってる気分になってしまうこともありました。
成長の早い子供のために、
普段はあまり着ないよそいきは、
贅沢なような気もしますが、
もちろん、それは見越して、大きめサイズです。
そして、裾や袖は「あげ」をしました。
短くなって、あげをおろしてもらうと、
アイロンかけても、折っていた折り目がしばらくとれない、
ということもありましたけど…。
気に入ってる服なんかは、
小さくなると、
「もうあげは、ないの?」
と未練たらしく裾をめくって、
端布処理の分まで、
「これをもう少しおろせばいいじゃない」
なんて談判してましたけど、
それが通ったことはありませんでしたな。
ましてや、うちの場合、
妹用に転用できますから。
もっとも、妹は双子ですから、
普通なら、どちらが着るかということになるんですけど、
うまい具合に、体の大きさが違ってたので、
三女が先に着て、次女というようになってました。
ここで、お古をよく着せられた、
弟や妹の立場だった人は、
だから、上はいいよなと思うでしょ。
でも、お古ということは、
親のほうも気安くなって、
私の頃には着せなかった、
ちょっとしたおでかけ程度でも、
どんどん着せるのです。
結果的に妹たちは、姉時代にくらべて、
洋服レベルが上がるということで、
うまくできてるものです。
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あれこれ後記
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◇本当にここのところ、発行があいてしまってすみません。
今も、やらなきゃならない仕事があるのを、
ほっといてメルマガ作成してます。
なんだか、宿題ほったらかして遊んでいる気分です。
まあ息抜きということで…。
◇服装の話では、
以前、夏のおじさんスタイルでよくある、
上は下着のランニング、下はズボンのパターンで、
地下鉄に乗ってきたおじさんがいて、
びっくりした話をしたことがありました。
ところが、どっこい、
そんなのはまだまだ可愛いものでした。
この前会ったおじさんは、なんと今の季節に、
上は下着の長袖シャツ1枚、下はコールテンのズボン、
素足にスニーカーという、
季節感まぜこぜのいでたちで、
地下鉄に乗ってきました。
頭がおかしそうな感じでもないし、
酔っ払ってるふうでもないし、
すごく自然に普通にしているのです。
「おっさん、追い剥ぎにでも、あったのか?」
と聞いてみたくてたまりませんでした。
もちろん、聞きませんでしたけど。
その帰り、半袖の小学生に会いました。
冬でも半袖で通す元気な小学生はたまにいますので、
ほお、すごいなあと思って通り過ぎたのですが、
そこではたと気がつきました。
あのおじさんは、この小学生の成れの果て、
じゃなくて、寒さに強い人なのかな?
アンダーシャツは、一応冬物でしたから、
あれがおじさんの冬仕様ということ?
しかし、下着でなきゃいけないわけもないしねえ。
謎です。
◇びっくりしたといえば、
二十年ほど前のことになりますが、
いまだに忘れられない、
強烈なおばさんに遭遇したことがあります。
とあるデパートで、ワゴンセールをやっていて、
品物を見ていたときのことです。
私の隣のおばさんが、
「これ、ちょうだい」
と、ワゴンの中から品物を選んで、
店員さんに渡しました。
「はい、ありがとうございます。」
にこやかに応対する店員さん。
そこまでは、よくある普通の光景でした。
すると、次の瞬間です。
おばさん、な、なんと、
いきなり自分のはいていたスカートを
ガバッとめくりあげたのです。
店員さんも、私も、いや、
まわりにいた人すべて、
まさに目がテン状態。
い、いったいぜんたい、なんなんだ?
まわりの空気がとまりました。
しかし、おばさんは、
そんなまわりの状況など、
我関せずで平然としたもの。
ごく、あたりまえのように、
パンツの中から、
お財布を取り出すと、
普通に支払いを済ませたのでした。
いやー、すぐに気を取り直して、
何事もなかったかのように、
応対していた店員さんもさすがですが、
ここまで周到に、スリ対策しているおばさんも
あっぱれというか、なんというか…。
あれにはホントびっくりしましたが、
後で笑いがとまらなくて困りました。
あのおばさん、今でも買物のたびに、
あちこちでスカートガバッをやっているのか、
これも知りたいです。
世の中には、いろいろな人がいるもんだて。
(ひとみ)
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