「いいとき生まれた!昭和30年代」

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第4号 ご近所の家へ夕食を食べに


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        いいとき生まれた!昭和30年代  第4号
  
                2004. 8. 6
  
               
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  そろそろ夕食の時間。
  今日も無事に一日が暮れていく。
  
  ああ平和ってすばらしい。
  母はほっと安堵する。
  
  今日はうちの子も騒動をおこさなかった。
  
  ああ平和ってすばらしい。
  母はほっと安堵する。
  
  そんな平和なひとときもつかの間、
  さあそろそろ出かけるかとばかりに外に出て行く奴の姿。
  手には自分の茶碗とお箸を持って。
  
  そうだ、新しい騒動こそおこさなかったが、
  継続中のお騒がせはあるんだよ。
  
  母は、ほっとため息をつく…。
  
  
  
  
  マイ茶碗と箸を手に、お騒がせっ子が向かう先は、
  隣の隣の家でありました。
  
  この家には、子供が3人いましたが、
  かなり年上の子供たちでしたので、
  一緒に遊ぶことはありません。
  でも、この家のおばさんはもちろんよく知っています。
  
  で、何かのきっかけで、この家でご飯を食べた私は、
  おばさんの料理がおいしかったのか、
  お兄ちゃんお姉ちゃんがいるなかで
  食べる雰囲気が良かったのか、
  とにかくえらく気にいってしまったようです。
  
  そして今度は、「これから夕食はこの家で食べよう」
  と思いついたのでありました。
  でも、いつもオキテ無視の世界にいるわりには、
  自分の茶碗とお箸持参で行こうと考えたところは、
  気を使っていたようです(?)
  
  もちろん、母はびっくり仰天、引き取りに行きます。
  いくら気心知れたご近所でも、いくら子供でも、
  許されることと許されないことはある。
  
  この家のおばさんは、ちょっとハーフっぽい雰囲気といえば、
  いえたかも。
  でも中身はしっかり下町のおばちゃん。
  
  「いいよ、こんな小さな子が一人増えたところで、
  大して変わりないんだから」
  と、恐縮して引き取りにくる母をいつも制して、
  私が飽きるまで、毎日夕食を食べさせてくれたのです。
  
  そこには、その好意を強く辞退するほうが、
  かえって気まずくなる雰囲気があったろうことは、
  容易に想像がつきます。
  
  そして、すでに食糧には困らない時代だったという幸せも、
  そこにはあったと思います。
  
  あっ、おことわりしておきますが、
  前々回の道路封鎖事件も、前回のお花事件も、
  今回のことも、私の記憶には全くないこと。
  自分では、「それって話を作ってないかい?」と思うのですが、
  あんたには手をやいたという意味で、
  両親からは、口をそろえて散々聞かされてきた話です。
  
  でも、どの事件にも共通しているのは、近所の人の温かい思いやりによって、
  救われているという点。
  子供は皆で育てるという意識が根付いていた時代、
  自分も本当にみんなに育ててもらったんだなと、つくづく思うのです。
  
  
  
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    編集後記
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  ◇実は、これを書いているうちに、今回の件だけは、
   「ほら帰るよ、こら!」と玄関先に迎えに来ている母を尻目に、
   平然とご飯を食べていた記憶が、記憶の底のほうからかすかに
   甦ってきたような気が…。

   これ以上、深く考えないことにしよう。
  


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   びっくりです。
   これも、皆様のおかげです。
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