「いいとき生まれた!昭和30年代」

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第44号 シッカロール


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第44号     


                    2005. 8. 21        


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  こんにちは。
  すっかり、間隔があいてしまってすみません。
  ここのところ、全てのメルマガ発行が止まってしまいました。
  実は、世界一周旅行に行ってたもので…。
  
  と、言ってみたいところですが、
  本当のところは、どっと仕事が入って、
  メルマガどころでなかったんです。
  年度末の頃は、忙しいんですが、今頃こんなに、
  立て続けに仕事が来ることは珍しいんですけどね。
  できれば、もう少し分散して来てくれたら…。
  いやいや、ありがたいと思わなくては。
  
  それでは、遅くなりましたが、第44号をお届けします。


  
  =.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=.=
  
  
  
  35歳以下の人は、生まれたときからクーラー世代で、
  汗腺が少ない人が多いそうです。

  
  汗腺の数は、生後2,3年で決まってしまうので、
  その時代をクーラーの中で過ごせば、
  当然汗腺が減るわけです。
  そして、夏の暑さに対して、
  なかなか体温調節ができなくなる人が増えてきます。
  

  昨今、子供が熱中症で倒れたりすることが増えたのも、
  温暖化のせいばかりではないんでしょうね。

  
  夏に「暑いよー、おうちに帰ろうよー」
  と泣き叫ぶ子供も、毎年見かけます。
  いくら、今は暑さがきつくなったとはいえ、
  昔は、そんな子どもはいなかったなあ。
  もっとも、それに答えるおっかさんも、
  「暑いのは、ママも一緒よ!」
  って、今にもぶっ倒れそうな悲惨な顔してます。
  きっと、この家では、
  いつもクーラーかけてるんだろうな、
  って想像してしまいます。


  子どもにクーラー慣れさせないためには、
  親も我慢するということになるわけで、
  結局今は、親世代が我慢できなくて、
  クーラー慣れした子どもも、増えていってしまうのでしょう。


  その点、昭和30年代世代は、
  もちろん夏は、汗かきまくり。
  家でも、幼稚園でも、学校に行っても、
  クーラーのないのが当たり前だったという世代です。
  鍛えられてます。
  (それとも、軟弱になってしまいましたか?)
   

  私など夏生まれで、
  しかも午後2時という暑さのピークの時間帯でしたから、
  生まれたとたんに、夏の暑さの真っ只中に、
  放り込まれたようなもんです。
  そのせいか、寒いのは苦手なんですが、
  夏は扇風機さえあれば、大丈夫。
  クーラーだと、かえって体調崩します。
  もちろん、汗腺は全開らしく、汗っかきです。  
 

  でも、一番大変なのは、いきなり真夏の暑さの中に、
  放りだされた私ではなく、
  クーラーなんてない時代に、お産をする母親ですね。
  夏に生まれた人は、特に母に感謝しましょう。
  

  そんな時代だから、昔の子供はよくあせもができてました。
  あせもは子どものお友達、と言ってもいいでしょう。
  ということで、
  夏の子供に欠かせなかったのが、シッカロール。
  天花粉とも言いましたね。
  

  夏の夕方、風呂上りには、
  首を真っ白にしてませんでした?
  

  盆踊りやお祭りなどで、ゆかたを着て出てくる子供の、
  首にも、シッカロール。
  でも、これ、汗で、じきに消えていってしまって、
  そうなってしまうと、なんとなくつまらなかったです。
  

  でも、このシッカロールは、体によくないとかで、
  今は、首を白くしている子なんて見かけません。
  

  今になって、本気で騒ぎ出してるアスベストが、
  この中にも含まれていたなんて新聞の見出しを見ましたけど、
  それが原因なのか、それも原因なのか…。
  (恐ろしくて、記事の中身を読まなかった。)
  

  ということで、これを知っている世代も、
  どんどん少なくなっていくのでしょうね。


  天花粉より、さらに世代が狭まりそうなのが、
  練りおしろいみたいな、あせも予防。
  これは粉が散らないし、
  汗ですぐ流れてしまうこともないので、
  粉よりは、持続性がありました。


  むしろ、朝起きても、首筋の間に、
  しっかり、名残が残っていたくらいです。
  青いビンに入っていたのを、覚えてます。
  

  そうそう、これの活用法が、もう一つ。
  

  床屋に行くと、子供の場合、終わったあとに、
  シッカロールを首筋にはたいてくれました。
  そして、その後に、この練りおしろいのビンを取り出して、
  鼻筋に白い線を1本。
  

  首筋のシッカロールは、細かい毛を落とすためではないかと、
  推測しますが、
  鼻筋に1本は、どういう意味があったのでしょう?
  

  よく、伝統的なお祭りなどで、子供がこの筋を入れたりしますから、
  子供の魔よけの意味でもあったのでしょうか。

  
  それとも、これ、地域性があるんでしょうか。
  地域性どころか、ひょっとして、
  私の行っていた床屋だけの趣味だったりして?
  

  でも、子供だけにくれる、飴玉1個とかガム1枚も楽しみでしたけど、
  けっこうこの鼻筋を入れてもらうのも、
  楽しみだったりしたもんです。
  だから、家でも風呂上りに、
  鼻にもやって〜とかせがんだこともあります。
  今思うと、我が美的感覚を疑います。


  しかし、今は、鼻筋に1本白い線を入れて歩いている、
  床屋帰りの子供なんて、どこ探してもいませんねえ。
  もっとも、今これやったら、客が逃げますって。
  

  でも、嫌がるのは親だけで、案外今の子供たちも喜んだりして?
  
  


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    あれこれ後記
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  間があいてしまったので、忘れてしまったかもしれませんが、
  前号は、昭和30年代頃の、町医者の待合室のお話でした。


  そこで、お父様もお医者さんだったというとほほほドクターさんから、
  職業柄、お医者さん側からの思い出話をいただきました。
  一部抜粋して、お届けします。

  
  『私は、父が内科・小児科診療所を開業していたので、
   子どもの頃にお医者さんを受診して診てもらったのは
   歯科医先生と眼科医先生だけでした。
  
   眼科受診の時の事はあまり記憶には無いのですが、
   歯科受診はやはり例に漏れず嫌だったのを覚えています。
  
   順番が近づいてくるにつれて怖さが増してきて、
   逃げてしまいたくなるんですよね。
   ところが、母は
   「お医者さんの子供が泣いていたら格好が悪い。我慢しなさい」
   と言うんです。
   辛かったですね。

  (お医者さんの子どもにも、それなりの苦労があるようで…ひとみ)

   さて、待合室事情ですが、父の診療所も
   当初は順番で揉めるような事も無かったようですが、
   昭和50年代に入った頃から診察の順番を巡って
   いざこざが起きるようになったと聞きました。
   そこで、待合室に番号札(よく居酒屋などで何杯飲んだか記録したり
   するのに使われている楕円型のプラスティックの札です)を設置して、
   その順番で診察するようになったそうです。
  
   それが現在の「診察券を入れた順番!」に繋がっています。
   昔は、順番が少々後でも、ぐったりした子供がいたら
   「どうぞお先に」と声をかけてくれたり、
   「患児以外に付いて来た兄弟を、診察中は他の患者さんが
    待合室であやしてくれていたり」という様な光景が
   よく見られたようです。
  
   また、待合室で騒ぐ子供は、よその子供でも
   誰かが注意してくれたのでしょうが
   最近ではそのような場面には出会いませんし、
   自分の子供が大騒ぎをしていても雑誌を読んでいたり、
   お友達同士でおしゃべりに夢中になっている所謂「ヤンママ」が
   待合室を占拠している時も多々あります。
  
   順番を代わってあげている場面など、まず見かけません。
  
   私は小児科を専門にしているのですが、
   感染症に罹った時(麻疹や風疹、水痘やおたふくかぜなど)に
   誰某からもらった、うつされたと言って騒ぐ人を見ると
   腹立たしくなります。
  
   誰も故意に他人に移してやろうとしている人はいないのに・・・。
   こういう点でも心の寒さを感じてしまいます。』
  

  とほほほドクターさん曰く、当世のママ事情を語れと言われたら、
  かなりの量いけるそうですよ。  


  しかし、お医者さんにも、
  「健康管理に気をつけましょうねー」
  と声をかけてしまっておりました。
  



  また、歯医者嫌いの話では、
  ことママさんから
  「歯医者も定期健診きちんと受けてくださいね」
  という主旨の、優しいメールをいただきました。
  

  ことママさんいわく、

  定期的に健診に行く
     ↓
  たとえ虫歯になっていたとしてもひどくすることはない
     ↓
  痛い思いもしない
     ↓
  治療しても早く終わる
     ↓
  痛い思いをしなくなるので、
  歯医者が怖いところでなくなる
     ↓
  まじめに健診に行く気になる、
  しかも、少額の出費ですむ

  ということになるのであって、
  

  それをしないから、
  治療が長くなったり、痛い思いをしたり、
  大事になって余分なお金がかかったり、
  歯を失ってしまう上に、
  ますます歯医者嫌いになるという
  悪循環にはまってしまうのだと。
  

  考えたら、あたりまえのことですが、
  確かに、何も好き好んで悪循環の輪に、
  入り込むことはないわけです。
  歯医者嫌いになるような治療を
  受けないですむレベルを保って
  いろということですね。
  

  ご自分も歯では苦労した経験からのお言葉、
  ことママさんのメールを見たら、
  即、歯医者に行こう!
  という気になりました。
  

  そう思ったら、仕事がドバっと入ってしまったので
  まだ行ってないのですが、(あっ、怒られそう…)
  でも、絶対に行きますからね。
  えー、なにがなんでも!


                          (ひとみ)



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