「いいとき生まれた!昭和30年代」

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第40号 着せ替え人形


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第40号     


                    2005. 7. 1         


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  いつか取り上げようとは思ってましたけど、
  ちょうど母からこんな話を聞いたので、
  今回は、こういう話題です。
 
 
  先日、母がスーパーに買い物に行って、
  自転車置き場で荷物を積んでいたら、
  子供の小さな声で、
  「すいません、すいません」
  という声が聞こえました。
  母が、自分のことではないと思って、
  自転車を出そうとしたら、
  小学生の女の子が、遠慮がちに、
  自分に向かって声をかけているのに気がつきました。
  
 
  あわてて母が、返事をすると、
  その子は礼儀正しく、
  「私は、○○小学校3年○組の○○と言います。」
  と自己紹介してから、こう言いました。
 
 
  「今、学校で、5,60年前の遊びを調べています。
  子供の頃、どんな遊びをしていたか、
  教えてください。」

  
  そこで、母は、こう答えました。
  「そうね、おばちゃんたちの頃は
  (その子から見たら、おばあちゃんだと思うけど)
  縄跳びとか、ゴムとびとかやったわね。
  子供は遊ぶのが仕事だったから、
  学校が終わると神社とかに自然と集まって、
  遊んだりしたのよ。
  家の中では、お手玉やったり、
  広告の紙の裏なんかを使って、
  紙で着せ替え人形を作って遊んだり…」
 
 
  と、そこまで言ったとき、
  聞いていたその子が、
  「?」という顔をしたそうです。
  どうも、紙の着せ替え人形というのが、
  ぴんとこなかったようなのです。
 
 
  説明してあげても、想像つかないようで、
  わかったようなわからないような顔をしていたそうです。

  
  「今の子は、もう紙の着せ替え人形を知らないのよ!」
  と、びっくりしたように言ってました。
  

  でも、ありうることです。
  紙の着せ替え人形って、
  いつのまにか、見なくなりましたからね。
  

  男性は、あまり馴染みがなかったかもしれませんが、
  女性はよく覚えているでしょう。
  

  母の時代は、自分で書いて作っていたという着せ替え人形ですが、
  私達の時代には、印刷されたものを切り抜くものでした。
  

  ぬりえ帳とかおえかき帳とか、
  雑誌の付録などに、よくついてましたね。
  

  中心に人形があって、そのまわりに、
  折って人形にかけるための小さな四角い余白がついている服や、
  小物などがいろいろと印刷されていて、
  それらを切り抜いて遊びましたよね。
  

  そのうち、人形に合わせて、服を描けば、
  いくらでも服が増やせることに気がついて、
  自前でも、ばんばん描いては、切り抜いてました。
  いやー、これに気がついたときは、楽しかった。
  好きな服が作り放題ですから。
 
 
  そのうち、人形まで自前で作りだしました。
  でも、これって、発展させたつもりが、
  実は、母の時代に戻っていたわけですけどね。
  

  でも同じようなことは、私だけでなく、
  けっこうやった人は多いようです。
 
 
  以前にメールをいただいためのうさんも、
  「私はひたすら
  らくがき帳の裏にあった紙の着せ替え人形で遊んでました
  洋服は、紙と色鉛筆があれば
  無限に作れましたから結構楽しかったですけどね^^」
  なんて、寄せてくれてましたし。
  

  でも、こうやって、自分で創意工夫して遊ぶということが、
  とてもいいことだったんだなと、
  今にしてみれば思います。
  

  昔の遊びには、そういう余地があるのです。
  

  男の子だって、いかに強いべーゴマにするかとか、
  よく飛ぶ紙飛行機を作るかなんてことに熱中してましたし。
  (そういえば、竹とんぼってのは、もうあまりなかったかな?)

  
  テレビゲームを、どう攻略するかを考えるのは、
  できているものに挑戦するものであって、
  自分で自由に仕上げていく余地が無限大にあるものとは、
  ちょっと違います。
 
 
  その楽しさは、また一味違ったものでした。
 
 
  もちろん、印刷されたものに比べたら、
  自分の描いたへたくそな絵の人形や服は、
  見劣りしましたけど、
  そんなの全然気にならなかったなあ。
 
 
  でも、女の子って、紙のものから、本格的お人形のものまで
  なんでこう着せ替え人形が好きなんでしょう。
  そういえば、この間書いたけど、
  ロンパールームのおもちゃで欲しかったのも、
  ぺたぺた貼る着せ替え人形だったし。
 
 
  やっぱり、自分では着られないような服とかを、
  代わりに自由に着せられるというのが、
  子供心にも嬉しいのかもしれません。
  子供にも、変身願望があるのかも。
 
 
  数年前に、化粧品会社の機関紙の裏表紙に、
  なぜか、このなつかしい着せ替え人形が印刷されていました。
  もったいなくて、とても切り抜く気になれないし、
  捨てる気にもなれないで、
  その号は、そのままとってあります。
  

  でも、あの素朴な楽しさを、その子にも、
  こういうもんだよって教えてあげたかったな。
  
  
  みなさんのお子さんは、ご存知でしょうか。
  私も姪に聞いてみよ。
  
  


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    あれこれ後記
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  ◇今回の裏話
   5,60年前の遊びと言われて、
   正直、母は一瞬、
   「えー、5,60年前?
   そんな昔のこと知ってる年じゃないよ」
   と思ったそうです。
   「でも、よく考えたら、確かにそのくらい昔になるのかと、
   納得したわ」
   って、あたりまえじゃ。
   あなたの子供の子供時代がすでに40年前になるんですから。
  

   でも、もしその子に事前にアドバイスできていたら、
   「5,60年前」って具体的な数字出さないで、
   「昔」ってぼかして聞きなね、
   って言ってあげたのに。
  
  
  


  ◇昨年の秋に学生時代の友人が亡くなったことを、
   お話したことがありましたが、
   今年になって、お墓ができたということで、
   まだ桜のつぼみも固かった春に、
   さっそく友人一同7人でお墓まいりに行きました。
  
  
   彼女の実家の菩提寺で、古くからあるお寺です。
   立派なお墓を建ててもらって良かったね、
   と、一同揃ってお参り。
  

   そこで、ふとお隣の墓石を見たら、
   なんとその人も享年が40代。
   びっくりしたけど、
   「お隣が、同じくらいの年の人なら寂しくないね」
   と思ってさらに見ると、
   一つおいた次の墓石の人も40代…てな感じで、
   やたらと40代が目立つのです。
  
  
   「なんで、みんなこんなに早いの〜」
   とびっくりです。
  
  
   ちなみに、友人のお墓のあるところは、
   ちょうど墓地を広げたところのようで
   墓石も皆新しく、友人のお墓がその一番最後にあり、
   あとはまだあいています。
  
  
   そういえば、このお寺の宗派もうちと同じ…。
   思わず、
   「友よ、隣があいてるからって、私を呼ばないでね。」
   

   でも、そんなことするような友人ではありませんので、
   大丈夫。
  
  
   でも、前にも書きましたけど、
   本当に40代多いんですね。
   皆さんも、健康管理や事故には、
   気をつけましょうね!
  
  
   みんなでお墓参りをしたものの、
   お参りが終わったからと、そのまますぐ帰る気がせず、
   お墓を前に、なんとなく雑談が始まりました。
  
  
   ええ、女の井戸端会議は、どこでも始まるのです。
   しかも、3人寄ればかしましいと言われる女が7人です。
   自分たちでも、常々自覚して、気をつけてるつもりですが、
   はっきり言って、うるさいです。
   このメンバーと会うときには、
   みんな、学生時代に戻っているのでなおさらです。
   比較的よく会ってるほうですが、
   だからと言って、話すことがなくなるわけではないのが、
   女性のおしゃべりです。

 
   お墓でその調子で、ぺちゃくちゃやってるのもなんですが、
   すぐ帰る気になれないということは、
   友人が喜んでくれて引き止めてるんだと思って、
   許してもらうことにしました。
  
  
   そこで、子育ての話になりました。
  
   
   と言っても、7人中、子供がいる人は3人しかいません。
   亡くなった友人を入れたら、4人になりますが、
   それでも半分って、今気がついたけどすごい低確率だなあ。
   少子化社会の縮図のようだ。
   もっとも、子供がいらないって思って産まない人は、
   一人もいないんですけどね。
   ただ、ご縁がない人とか、
   結婚してても子供ができない人ばかりってだけで。
 
  
   で、その子供たちの年齢も、
   22歳から幼稚園児までと幅広いんです。
   考えてみれば、40代というのは、
   「まだ独身」から「もう孫がいる」人まで、
   全部ありうる年代ですから、これも縮図のよう。
   

   でも、子育てに関する思いは、やはり同世代。
   満場一致で、おんぶに限るということになりました。
  

   以前、私もメルマガでそういうことを書いたので、
   やっぱり同じだわと、内心、一人でうけてました。
   (私が2年前から、メルマガを複数誌発行していることは、
    友人達には話してません。
    なんか、照れくさくって。
    根性すわったら、発表しようと思ってますが。)
  
 
   で、私も、以前メルマガで書いた街中での授乳についても
   確認したくて、
   「昔は、街中での授乳ってしてたよね?」
   って、念のため聞いてみましたら、
   いっせいに
   「あった、あった」
  
  
   おー、やはり同世代。
  
  
   そしたら、そのうちの一人が、こう言葉を続けたのです。
  
  
  「私、この間、それ見たのよ!
   しかも20代くらいの若いお母さんで、
   若いのに珍しいなあって思ったんだ。」
  
  
   これには、一同「へぇ〜」です。
   今でもやる人が、いるんですね。
  
  
   なんか、嬉しいようなほっとするような気持ちの反面、
   大丈夫だろうかって、心配も出てきますけど。
  
  
   もっとも、今の若い子は、
   胸でもお尻でも丸見えで平気だから、
   単に羞恥心がないだけ?
   (あっ、嫌味なおばさんの見方?)
  
  
   若い女の子の丸出しには、
   女から見ても、
   えっ?というような人もいますけど、
   でも昨今は、男の子もそうです。
  

   あのパンツをずりさげてはくファッション。
   だらしないだけで、どこが、かっこいいのか、
   さっぱりわかりません。
   動きにくいだろうし、
   わざわざ短足に見せることで、
   自前の短足を目立たなくさせたいのか?
  
  
   しかし、下げるのにも限度をわきまえてほしい。
   一歩間違えたら、露出狂になるっちゅうの。
   長いエレベーターで、前の男の子の
   毛むくじゃらの半ケツを、
   延々見せられた日には、
   そのむさい尻を、思いっきりはたいてやりたくなったぞい!
   (って、話がどんどんずれていくのも、おばさん流。)
    
  
  
  
                             (ひとみ)



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