「いいとき生まれた!昭和30年代」

メールマガジンバックナンバー

 


第33号 人形とおもちゃ


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第33号     


                 2005. 4. 6           


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  なかなか発行できなくて、失礼しました。
  これまでの週に2誌発行になかなか戻せなくて、
  週に1誌発行状態になってしまってるところに、
  まぐまぐさんのシステム変更で、
  発行しようとしたらシステムが休止中だったり、
  新たに登録しなおしが必要だったりで…。
  (なんて、人のせいにしてる)
  そこへきて、風邪をひいて寝込んじまいまして、
  ますます遅れてしまいました。
  
  気をとり直して、久しぶりに復活します!
  
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  フラフープって、けっこう復活しているようですね。
  腰に悪いとかいうことで、衰退したそうですけど、
  そっちはどうなってしまったのでしょうか。
  
  でも、昭和30年代生まれは、
  フラフープブームもダッコちゃんブームも、
  リアルタイムの経験として覚えている人は、
  少ないでしょう。
  生まれていないか、すでに生まれていたにしても、
  幼すぎますからね。
  
  何度か書いたとおり、父の仕事は人形卸商でしたが、
  このフラフープが流行ったときは、
  単なる問屋の両親たちも、夜遅くまで作ったそうです。
  それくらい、足りなかったそうです。
  
  もう一つのダッコちゃんブーム。
  ここでも、いい思いをしました。
  
  でも、こちらは作るわけにはいきませんから、
  注文するだけですけど、品薄状態で、
  手に入れるのが大変だったとか。
  それでも、この頃が一番景気良く、
  儲けさせてもらったようです。
  そういう話が、あちこちの業界でおきていたのが、
  昭和30年代という時代だったのですね。
  
  私もそのブームは知りませんが、
  幼い頃にはよく扱っていたのに、
  時と共に扱わなくなったなくなったなあという商品が、
  二つあります。
  
  それは、日本人形とフランス人形。
  昭和30年代の家庭では、よくこのどちらかが、
  飾ってありましたよね。
  お宅にもありましたか?
  
  日本人形は、今でも外国向けのお土産としてありますので、
  工芸品として「和はは」でも紹介してますが、
  フランス人形はほとんど見ません。
  あっても、当時のものとは違って、
  大人っぽい感じであかぬけています。
  
  当時の家庭で、ああいうものがよく飾られたのも、
  心のゆとりが出てきた証だったのでしょうか。
  でも、家の広さには、ゆとりが出てこないことに気がついて、
  飾るのに邪魔になって、衰退していったのでしょうか?
  
  ともかく、いつのまにか、日本人形もフランス人形も、
  あまり見なくなりました。
  
  そして、扱う商品の主流は、
  完全にぬいぐるみになっていきました。
  「お父さんがぬいぐるみやさんなんて、いいね」って、
  時々言われました。
  でも、私も妹たちも、
  なぜかぬいぐるみにはあまり興味がなかったのです。
  むしろ、なぜ人が、
  ぬいぐるみをあんな喜ぶのだろうと、
  不思議に思っていたくらい。
  これは今でもそうです。
  飯のたねだった、ぬいぐるみに対して、
  失礼な話なんですけどね。
  
  父が、事務所兼倉庫として借りていた仕事場から、
  時々、大量のぬいぐるみを車に積んで、
  家に持って帰ってくることがありました。
  
  大量の注文などで、職人さんのほうが手いっぱいになると、
  袋に入れたり、首にタグをつけることくらいなら、
  こちらでやるから、どんどん作るほうに専念してくれって
  ことだったのでしょうが、
  そういう雑用を時々、手伝わされました。
  
  また、仕事場のほうに行って、そういう仕事や、
  車に積むのを手伝うこともありました。
  
  ぬいぐるみというもの、
  どんなに可愛いものでも、
  1個がちょこんといるから可愛いのであって、
  同じ顔のぬいぐるみが山のように積まれて、
  ただでさえ狭い部屋を占拠している状態では、
  可愛いいなあなんて、感じませんってば。
  
  さらにタグつけなどの仕事の手伝いとなると、
  まだあるのか、早く減ってくれ〜
  ってなことになりますから、
  父の仕事の品としてしか、見られなかった、
  また、あまりに見慣れすぎているものだったから、
  ぬいぐるみに興味のない人間になったのかもしれません。
  
  メリットといえば、
  当然、おもちゃやさんとの取引があるので、
  おもちゃは安く手に入れられたし、
  見本でいらなくなったものとか、
  半端物を手に入れられたこと。
  だからって、そんなのがふんだんにあるわけはありません。
  そこで、仕事場に行くと、倉庫としている部屋に入り込んで、
  見本でいらなくなっためぼしいものがないか、
  よく探したものです。
  
  でも、ホントにめぼしいものは、
  まだ仕事で使うからだめと言われることがほとんど。
  やっぱり、父が買ってくれるおもちゃを待つのが中心ですから、
  さほどメリットを享受した感もありません。
  
  むしろ、よその子のほうが、
  たくさん持っていました。
  
  幼稚園に行くときに、同じ3年保育で毎日同じ場所から、
  バスに乗ったK子ちゃん。
  以前書いた、私のバスバトルの現場にも居合わせてます。
  彼女がお先にと素直にさっと乗り込んだ後に、
  私がバトルを繰り広げるわけです。
  
  このK子ちゃんには、お兄さんが2人いましたが、
  すでに10歳以上年が離れていました。
  いわば、忘れたころに再びできた子供、
  しかも初めての女の子、しかも末っ子、
  と、可愛がられる条件満載のもとに生まれたわけです。
  
  うちの場合は、下に双子が生まれて、私に手がかけられないから、
  私を3年保育にいれたのに対し、
  K子ちゃんの場合は、充分手がかけられるから、
  3年保育にいれてあげよう、というところです。
  しかも、うちは女の子ばかりですから、
  希少価値もありません。
  年の離れた末っ子でもありません。
  その点でも不利です。
  
  で、はじめてK子ちゃんの家に遊びに行ったとき、
  そのおもちゃの多さにびっくりしました。
  「うちの3人分より、多いじゃないか」
  世の中の不公平を知った、最初かもしれません。
  
  その日、家に帰って、
  「Kちゃんは、1人なのに、うちの3人分より、
  おもちゃをたくさん持ってるのはおかしいと思うがいかに?
  しかも、うちのお父さんは、おもちゃのお仕事してるのに、
  うちがそれより少ないのは、なおおかしいことだと思うがいかに?」
  と、ない知恵を振り絞って組み立てた理論で、
  親に抗議したのは、言うまでもありません。
  
  しかし、頭をフル活動させて、考えた努力もむなしく、
  「うちはうち、よそはよそ!」
  の一言で、あえなく却下されたのは、
  言うまでもありません。
  
  女性向けの話で、男性の方には申し訳ありませんが、
  私はバービー人形が欲しかったのですが、
  父が買ってきてくれたのは、
  タミーちゃんでした。
  
  それはそれで嬉しかったのですが、
  バービーはひじ、ひざの関節が曲げられたのに対し、
  タミーちゃんは、曲げられません。
  
  友達などと持ち寄って遊ぶときに、
  椅子に座らせると、
  かっこよく座れるバービーちゃんに対し、
  タミーちゃんは、椅子はもとより、
  畳の上でも、座るときは、開脚大また開き、
  お行儀悪いことはなはだしい。
  躾のいたらなさが露呈して、外で赤っ恥をかく親の気分です。
  (ひょっとして、それを学ばせようとしたのか?まさかね。)
  
  で、バービーちゃんも欲しくてたまりませんでしたが、
  ついにそれは買ってもらえることなく、
  昭40年代に爆発的ヒットをしたリカちゃん人形へと、
  移行していったのです。
  考えてみれば、リカちゃんやリカちゃんハウス、
  ママレンジ、人生ゲームなど、
  ポイントどころは、買ってもらえていましたが、
  それでも、常に、よその子のほうが、
  たくさん持ってたのは確かです。
  
  いくらでも、与えられやすい立場だからこそ、
  自制して与えすぎないようにしていたとのことだそうです。
  しかし、孫に対しては、
  その自制はどうしたのさというくらい、
  おもちゃもお菓子も、与えまくりでしたので、
  なんか未だに、納得できません。
  
  もっとも、今さらおもちゃを買ってもらっても、
  仕方ないですけどね。
  
  みなさんも、きっと私よりは、
  持っていたと思いますよ。
  




  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    編集後記
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  ◇あいてしまったので、もう忘れてしまったかもしれませんが、
   前号で、同じ猫をやったYちゃんが、幼稚園の娘と書きました。
   でも、よく考えてみたら、幼稚園の娘は、別の人でした。
   Yちゃんの家が、幼稚園の敷地と、木戸一つでつながっていて、
   そこから出入りしていたので、
   記憶がごちゃごちゃになってしまったようです。
   あー年とると、やだやだ。
  
   これで、劇の猫が2匹になった理由は、
   やましいことはなかったと判明しましたが、
   その1匹に私が選ばれた理由は、やはりグレー?
                (まだ疑っている私)
  
  
  
  ◇前号の手づくり服の話題で、
   Kさんからこんなメールをいただきました。
   一部のみで、申し訳ありませんが、
   紹介させていただきます。
  
   「私の母も手が器用で、学校では和裁を専攻したらしいのですが、
    家ではもっぱらミシンがけしてましたね。
    私と妹の着るものはほとんどすべて手づくりのお揃いか、
    色違いでした。
    朝起きて、新しい洋服ができていると、
    ホントに嬉しかったですね。
    オルガンの発表会用の水色のワンピースには
    白いスタンドカラーがついていて、
    胸の所にはビーズで刺繍までしてありました。
    幼稚園入園の頃のレインコートも手づくり。」
  
  
   Kさんのお母さんは、かなり本格的です。
   うらやましい…。
  
  
   「秋頃からは手編みや機械編み。
    これもお揃いのセーターやカーディガン、
    スキー用のソックスまで編んでもらいました。
    小学校の中学年頃になると、
    色やデザインのリクエストもしてましたね。」
  
  
   Kさんのお母さんは、リクエストも受け付けてくれたのですね。
   うらやましい…。
  
  
   「幼稚園に入るか入らない頃、見よう見まねで、
    おんぶヒモを毛糸に見立て、
    木琴のバチをもって編み物のまねをしたことがあってから、
    母に鎖編みを教えてもらい、得意になって編んでましたね。
    細編みや長編みも教えてもらって、
    タミーちゃんやバービーの洋服を編みましたよ。」
  
  
   Kさんもタミーちゃんとバービーを持っていたのですね。
   うらやましい…。
  
  
   「洗った毛糸を両手に持たされて、
    母が毛糸玉を作るなんていう光景も、
    もはや昔のことです。」
  
   確かに、この光景も、絶滅しました。
   おそばみたいになった毛糸を持たされ、
   やらされた経験を持つ方も多いと思います。
   「まだ、あるの〜」
   なんて、文句言いながらも、
   「おまえのを編むんだからね!」
   「へ〜い」
   なんてしぶしぶと。
  
   母が、いすの足を使う方法を編み出したり、
   こういうときのための糸車を買ったりして、
   お役御免になったときは、
   ほっとしたのも確かですが、
   「やろうか?」と言って、
   「これでやるからいい」と断られると
   それはまたそれで、
   どことなくがっかりもしていたものです。
  
   あの時間も貴重な親子の時間であったことは、
   間違いないようです。
  
  
  ◇冬には、インフルエンザ一つかからないのに、
   なぜか春になると風邪をひきます。
   今朝まであった微熱もひいて、体が楽になりましたので、
   ようやく発行にこぎつけました。
   新システムでも早く発行してみたかったし!
   (なんちゃって、本当のところは、
   おばさんは、新システムに慣れるのに時間がかかるのです。)
   
                           (ひとみ)


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