「いいとき生まれた!昭和30年代」

メールマガジンバックナンバー




第24号 ゴミ出しとバキュームカー


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第24号     


                 2004.12.27           


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  こんにちは。発行人のひとみです。
  今週は絶対遅れると思ったのですが、
  そう思って安心してしまったのがいけなかったか、
  少しのんびりしすぎてしまいました。
  
  さて、今回は、ちょっと趣向を変えて、まずは、
  秋田のゆきんこさんからいただいたメールから紹介します。


  
  『創刊号からずっと拝見しています。
  私も昭和34年生まれです。「いいとき生まれた!昭和30年代」
  タイトルを見つけた時、すぐに申しこんじゃいました。
  毎回、とても懐かしく拝見していますよ。
  
  私は秋田在住なのですが、2階建てのアパートが何棟も並ぶ国鉄の官舎に
  5歳まで住んでいて、家の前がやはり大きな広場で、
  いろんなことをして遊んだ記憶があります。
  夏には竿燈のお祭りもやっていました。知ってます?
  
  ラジオ体操は、歩いて3分ほどの中学校のグラウンドが会場でした。
  こちらでは必ず模範のおにいさんが台の上に立って、
  つま先から指先までピシッと決めていましたが、
  真似ているみんなは「ブラブラお猿」状態だったかも。
  子供だけでなく、近所のおじさんやおばあちゃんなんかも来ていましたね。
  今は、夏休み中の毎日ではなくて、せいぜい10日くらいみたいですよ。
  やはり、大人が大変なんだろうと思います。
  
  当時はいろんな人が来ましたね。
  お豆腐や焼き芋・金魚・物干し竿などの物売り屋さん、
  鍋の修理や包丁研ぎ屋さん、
  ゴムひも屋さん(た ぶん押し売りだったでしょうけど、
  留守番の子供には売れないと見て帰っていったのでしょう)。
  
  トラックの荷台に木の柵を回して、
  上に一人のおじさんが乗っているゴミ収集車も来ました。
  スピーカーから合図の音楽が鳴って、
  朝の忙しい時間帯に母親にお手伝いを頼まれたことがありました。
  水分たっぷりのゴミバケツは子供には重すぎて、
  何度も手を持ち替えてようやく間に合ったはいいけれど、
  今度はバケツを捧げ持つことができなくて、
  近所のおばさんが手伝ってくれましたっけ。
  持ち手と蓋が付いた、青いバケツでした。
  そういえば3歳年下の妹は、あんまりお手伝いなんかさせられなかったなぁ。
  
  ぶつぶつ…。
  
  紙芝居屋さん、駄菓子屋さん、夏だけの氷水(かき氷)屋さんも懐かしいです
  ね。
  ずいぶん大きくなってから病院で、
  紙芝居のおじいさんが腕に添え木をして首からつっている姿を見た時、
  すごく歳をとっていたのと、
  あれからず〜っと紙芝居をしてきたのかな〜と考えて、
  何だか切なくなったのを覚えています。
  声はかけられなかった。
  これからも楽しみにしています。 』
                                     
      

  なんか、ジーンときますね。
  この紙芝居やさんの話。
  それに、押し売りだって、子供だけと見たら無茶はしなかった。
  今は、逆ですから。

  近所のおばさんに手助けしてもらったことを、
  ゆきんこさんが今でも覚えているのも、
  きっとほっとして、嬉しかったからだろうと思うのです。
  
  あらためて思うのですが、
  人間味のある時代だったと思いませんか。

  
  しかし、私のところでも、ラジオ体操で、
  正しい体操をばっちり決めてくれる模範のお兄さんがいてくれたら、
  「背の体操」も悩むことなかったんだけど。
  

  ゴミ収集は、都営住宅の場合は、
  各家ごとに玄関の横に、生ゴミを入れるスペースがありました。
  前面が板で、上に引き抜くことができました。
  
  ゆきんこさんのおっしゃられるようなトラックが、
  各戸の前まで来て、そこの前面の板をはずし、
  ゴミをかき出して回収していきました。
  (ちなみに紙ごみは、昔は当たり前に、
  焚き火で燃やしてましたよね。)
  
  でも、一戸建ての場合は、やはりバケツで持っていってたのかも。
  福井に旅したときに、一戸建ての家にあの懐かしい生ゴミスペースが、
  残っている家をみつけたことはありますが、
  当時の東京の一戸建ての家に、そういう生ゴミを入れるところは、
  なかったような気がしますから。
  昔の「轟先生」という四こま漫画の中でも、
  バケツで生ゴミ持って走っていく場面がありましたし。
  (一戸建てにお住まいだった方、覚えていたら教えてください。)
  
  ところで、このごみ回収、盆暮れにちょっと包んで渡すと、
  きれいに持っていってくれるけど、
  やらないと、いいかげんなかき出し方で、隅のほうに残っていたりする、
  なかなかゲンキンなものだったようで。
  
  お隣のおばちゃんから、それを教えてもらった母は、
  必ず、盆暮れには、心づけを渡していたそうです。
  これは、汲み取りやも一緒だったそうで…。
  って、こっちは残すなよ。
  
  で、こちらは心づけを渡すとどうなるか。
  「奥さーん、バケツに水を汲んで、
  トイレで待機していてください。
  そして、いいですよと言ったら、
  その水を流してください。」
  というわけで、その水もろとも、最後まできれいにしていってくれました。
  
  でも、あのバキュームカーが来ると、
  鼻がひんまがりそうなほど臭かったですね。
  多少は慣れてくるのかもしれませんが、
  それにしてもあの臭いの中で、
  汲み取り作業をするのは大変な仕事だったと思います。
  夏などは、暑さも加わって、地獄でしょう。
  しかしあれは、公共の職員、もしくは委託を受けた業者だったのでは
  なかったんだろうか?
  それが、心づけで仕事ぶりに差をつけていたなんて、
  今なら苦情の嵐となるところでしょうね。
 
  
  あっ、こんな汚い話で、今年を締めてしまった…。
  


  
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    編集後記
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  ◇ラジオ体操に関しては、他にもいろいろ情報をいただきました。
   今は夏休みの最初と最後の1週間ずつというパターンが
   多いようですね。

  「私が自治会の青少年育成委員長で、
   前に立ってやってます。」
   という、たのもしい方もいらっしゃいました。
  
   録音テープで、7時ごろからやってるところもあるらしい、
   という情報もいただきました。
   早起きしてやるところに、
   ラジオ体操の意味があるのではないかいな?

   しっかし、こういう方もいらした!

   以下、めのうさんのメールより一部、抜粋しました。

   『この頃のお世話役の人はおおらかな人も多く、行けば、
    空欄の所にも判を押してくれた人もいました。 
    手作りのカードを作った覚えもあるんですけど、
    誰の為に作ったんだろう?
    泊まりにきたいとこの為かな…???
    
    あ…私も毎年母親の田舎に行ってましたが、
    そこでも参加して判もらった気がする…1回だけ うはは

    いや、昔を思い出すってイイですね。
    では〜』

   うーん、いなかに行くときは、その手があったか。
   当時の私に、その知恵があったなら…。
   しかし、私のところは、空欄に押してくれるような人は、
   いませんでした。いいなあ…。
   (と、今さらうらやましがってもねえ)
  

  ◇いよいよ、今年も終わり。
   そして、大河ドラマ「新選組!」も終わってしまいました。

   実はけっこう幕末好きで、新選組にもこだわりを持つ私、
   最初に配役を知ったときは、見る気なくすぜと思ったのですが、
   蓋をあけたら、今までで一番、配役ぴったりの人物目白押しで、
   かなりはまってしまいました。
   さすが、三谷さん!
   俳優の個性を知り尽くしています。
  
   笑っちゃうくらい大胆な史実無視の反面、
   かなりマニアックな史実を織り込んだりしてるのも
   三谷さんらしい。

   でも、最高にかっこよかったのは、
   オダギリジョーの斉藤一。
   キムタクだろうが、ベッカムだろうが、ヨン様だろうが、
   どこがいいのか、さっぱりわからない私ですが、
   彼には、はまりました。
   時代劇、似合うじゃない!
  
   私は土方好きですので、山本耕史君演じる土方が、
   意外にも、一番彼に近いイメージの土方を演じてくれているもんで、
   注目して見ていたのが、
   気がついたら、途中からオダギリ斉藤ばかりを追っていました。
   しかも、彼にはかっこいい場面が多いときているのですから、
   もう、「キャーすてき!」なんてもんではありませんでした。
  
   これって、ヨン様フィーバーしているおばさまと変わらないかも…。
   と思ったのですが、よく考えたら私の場合はちょっと違う。
   気がつくと、なりきってるんです、オダギリ斉藤に…。
   歩いていて、何気なく横に気になるものがあったりして目をやる瞬間、
   「あっ、今入ってた、いかんいかん」
   って、あわてて素に戻ること、たびたび。
   これってどちらかというと、男が男に憧れるパターンではないの?

   自分は、ミーハーの要素は多分に持ってるほうだと思いますけれど、
   こういうパターンははじめてでした。  
   しかし、もうこれで、怪しいおばさんになることもないでしょう。
   けど、あー、つまんない!
  
   ところで、おもしろかったのが、最終回放送日からしばらく、
   「和・は・は」の幕末のページに訪れてくれる方が、
   いつもよりも増えたことです。
   幕末関連、新選組関連、近藤、土方、沖田あたりの名前での
   キーワードならともかく、
   斉藤一のキーワードで訪れて下さる方が増えたのは、
   明らかにオダギリ斉藤の影響でしょう。
   
   実は、「和・は・は」で、人気があるのは、
   このメルマガ発行を記念して開設した懐かしの昭和のページで、
   次が幕末のページなんです。
   トップページより多いこともたびたび。
   でも、ここしばらくは、完全に幕末のページが抜きん出ていました。
  
   「新選組!」が終わってしまって寂しかったけれど、
   幕末好きのアクセスが増えて、嬉しかったりもした数日でした。
   総集編の放送で、また上がってくれないかなあ。


  ◇今年は悲喜こもごも、本当にいろいろなことがあった年でした。
   そして、これまでのメルマガに加え、3番目の発行となったこのメルマガで、
   みなさんと出会えた年にもなりました。
   
   私のいたらないメルマガにおつきあいくださる皆様には、
   本当に感謝しております。
   ありがとうございます。
   そして、これからもおつきあいいただければ、嬉しく思います。
   
   来年も、みなさまのもとに、たくさんの幸運がやってきますように!   
   それでは、みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。
                              
                                (ひとみ)
  
  


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