「いいとき生まれた!昭和30年代」

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第23号 ラジオ体操


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第23号     


                 2004.12.18           


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  何度も繰り返したことですが、都営住宅の我が家の前は、
  道をはさんで住宅の広場でしたから、これはとても便利でした。
  とにかく、玄関を出れば、自転車の練習も石蹴りも縄跳びも即できました。
  
  しかし、なんといっても便利だったのは、
  夏休みのラジオ体操のときでした。
  ラジオ体操では、人の集まってきた声を聞いてから起きても、
  楽勝で間に合います。
  着替えて、ボール紙にガリ版刷りの出欠カードを首からぶらさげて、
  ドアを開ければ、はい、もう会場。
  
  ですから、「あた〜らし〜い、あ〜さがきた♪」という、
  歌が始まってしまったって、
  ちっともあわてることはありませんでした。
  このラジオ体操の歌、
  昔は体操が始まるまでの時間稼ぎくらいにしか思ってなかったけど、
  よく聞くと、なかなかさわやかで元気になれるいい歌ですよね。  

  しかし、肝心のラジオ体操は、第一体操はともかく、
  第二体操となると、夏休みくらいしかやる機会がないので、
  よくわからなくて、周りを見ながら真似してやっていました。
  
  そこで悩んだのが、「背の運動」。
  
  みんな腰を曲げて、上半身を倒します。
  自分もあわてて、そうします。
  すると、ここでは音楽リズムも無視で、
  好き勝手な速さで、手を前後にぶらぶらさせて、
  ゴリラか、怪しい宗教団体か状態になったかと思うと、
  勝手気ままに、時々体を起こしたり倒したりしてるのです。
  そこで、自分もなんとなく、手をぶらぶらさせて、
  起きたり倒したり。
  でも、なんでこれが背の体操になるのだろうか、
  なんでここだけ、体操っぽくないんだろ…。
  ずっと不思議でした。
  
  大きくなってから、テレビ体操で第二体操を見たとき、
  ようやく謎が解けました。
  
  「背の運動」は、足を広げ背中を水平に倒して、
  手を大きく前後に振って、起き上がるのも一度きり。
  そういえば、「起こしてすぐ倒す」って、一度しか言ってないもんな。
  なるほど、これなら体操だ、と納得しました。
  
  でも、あの住宅では、いつも背の運動のときは、
  みんな怪しい集団になってましたなあ。
  
  でも、都営住宅から引っ越した先でも、
  背の運動は似たようなもんだった気がします。
  だって、疑問が解消しなかったわけですから。
  こちらの引越し先のラジオ体操の会場は、
  子供の足でも5分あれば着く神社の境内。
  そんなに遠いわけではありません。
  でも、玄関開けてすぐからくらべたら、遠く感じたものです。
  人間、一度楽を覚えると、堕落するのは早いもんで…。
  
  ラジオ体操が終わると、カードに判子を押してもらいました。
  夏休み最終日には、皆勤した子供はご褒美として、
  ノートとか鉛筆とかをもらえました。
  
  まあ、それはある意味、
  夏休みどこへも旅行に連れて行ってもらえなかった子でもあるわけで、
  そのかわりに、何かもらえるというご褒美が与えられ、
  なかなかうまくできていたシステムにもなっていたと思います。
  
  しかし、このシステムに中途半端にもれていたのが我が家。
  
  夏休みには、必ず泊りがけで出かけます。
  だから、皆勤賞は一度ももらえません。
  でも、その行き先は、旅行ではなく、
  お墓参りを兼ねて、両親の実家に帰省するというもの。
  
  いや、それはそれでいいんですよ。
  いとこたちとも遊べたし…。
  でもね、つまり、行き先はいつも一緒。
  
  旅行とはちょっと違う…。
  「どこかに連れてってー」
  「連れてったでしょ、いなかに。」
  どうも、うまくごまかされてるような…。
  
  夏休みの最終日には、いつも、
  「いなかの場合は、欠席扱いにはしないでくれないだろうか…」
  と、本気で思っていたのでした。
  
  今は、夏休みのラジオ体操は消えていく一方だそうですね。
  私の甥や姪たちも、「夏休みのラジオ体操、何それ?」状態。
  夜更かし朝寝坊子供の増加も原因だそうですが、
  毎日運営してくれる大人もいなくなったそうです。
  たしかに、じゃあおまえやってくれるかと言われたら、
  ちとつらいものがあるかも。
  
  昔のおじさん、ありがとう!
  
 


  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    編集後記
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  ◇ドンキホーテの再放火があったときに、避難するお客の映像を見ていて、
   唖然。
   女子高生が、笑顔でおしゃべりしながら、
   ポケットに手をつっこんで、ちんたらちんたら歩いて出てくる。
   その後ろにあせって小走りに出てきたおばさんは、
   完全に彼女たちに行く手をふさがれていました。
   前回触れた、危険を本能的に察知する感覚、ここまでぼけてんのかしら。
   
   「あまり過保護すぎるのも危険を学ぶ機会を奪ってしまって、
   危険察知本能を低下させるから、ある程度の危険は経験しないと、
   命を失くす結果にもなる」
   という主旨のメールもいただきました。
   海外で日本人が巻き込まれる事故も、自然の恐ろしさを甘く見た事故も、
   危険を察知する本能の欠如から生まれていると。
   確かにそうだと思います。
   
   死んでも生き返ると思ってる子供が、2割以上もいるという、
   驚きの結果がありましたが、こういう要素がからみあってるから、
   自分の命も人の命も、軽くみてしまうのかもしれません。
  

  ◇このメルマガは不定期発行でしたが、
   結局毎週定期的に出してるじゃないということで、
   このあいだ「ほぼ週刊」に直しました。
   ところが、そうしたとたんに忙しくなって、先週あたりから、
   ちょっとずれこみ気味。
   また不定期発行に戻しておこうかしら。
   まあ、「ほぼ」をつけてるからいいか。
   来週も少し遅れるかもしれませんが、
   年内には必ずもう1回出せるでしょう。
   いや、出します!
   といっても、そこまで待ち焦がれてもらえるメルマガじゃなかった。
   (でも、読んでくださると嬉しい。)
   
                          (ひとみ)
  

  
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