「いいとき生まれた!昭和30年代」

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第22号 危険回避能力


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第22号     


                 2004.12.10           


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  都営住宅の広場には、なぜか木切れや古釘や石ころなどが、
  よく落ちていて、すぐみつけることができました。
  でも、今思うと、建築現場があったわけでもないのに、
  なぜああいうものが、よく落ちてたのか不思議です。
  それに、子供の遊ぶところで危なかったじゃないかとも思いますが、
  別に怪我をしたこともなく、かえって便利な遊び道具になっていました。
  
  広場に続く空き地には、鉄塔が1本立っていましたが、
  これも柵で囲まれているわけでもなく、
  足場もあったので、子供でもその足場を探って、
  ロッククライミングよろしく登ったりしました。
  これも今考えると危ないことです。
  
  普段は広場の隅に倒されていた盆踊り用のやぐらも、
  子供たちが登って遊んだりしていました。
  横になっているとはいえ、けっこう高さがあります。
  遊び道具ではないのですから、つかまりやすいものでもありません。
  
  危険物が落ちている広場。
  子供が上まで登ってしまう可能性がある鉄塔。
  子供が登って遊んでいるやぐら。
  今なら、いつ事故が起きてもふしぎではない状況。
  事故でもおきたら、管理責任が問われそうな状況。
  それでも、事故は起きませんでした。
  大人に注意された記憶も、ありません。  
  
  子供が予測不可能なことをするというのは、定番です。
  私も鉄塔などは、あのてっぺんに登り、
  周りをながめたら気持ちいいだろうな、
  いつかあそこまで行くぞ!なんて考えていたくらいです。
  やはり、ばかは高いところに上りたがるようです。
  
  で、母に「いつかあのてっぺんまで登るんだ」と夢を語ったら、
  「ばか!!死んじゃうよ!」
  と頭ごなしに怒られて、あえなく夢は潰えました。
  
  もちろん、登れる力を持ってる腕白な年上の男の子たちは、
  私ら小さい子の憧れのまなざしを浴びて、
  ひょいひょいと上っていきます。
  もう、本当に上まで行ってしまいそうな勢いです。
  でも、途中まで行くと、必ず降りてきました。

  当時の私は、みんな途中で降りてきてしまうので、
  それが物足りなくて、
  「なんで、みんな途中でやめちゃうの?
   代わりに上まで行ってみせてよ。」
  なんて不満に思ってましたけど。
  (ある意味で、魔性の女?)
  
  確かに、腕白少年たちは、ある程度の高さまで上ったことで、
  恐怖感を感じて降りてきてたのかもしれません。
  でも、昔の子供には、本能的な危険回避能力も、
  今よりはあったのではないかと思うのです。
  だから、危ないことをしていても、無茶まではしなかった。
  大人もそういう子供を理解し、ある程度信じていたから、
  本当に危険なことをするまで、注意はしなかった。
  だから、今よりほったらかしの状況でも、事故が少なかったのでは
  ないでしょうか。

  今のほったらかしは、教えなくてはいけないことをほったらかしにして、
  手をかけなくてもいいことに、かけすぎているような気がします。  
  
  今の子供の事故を見ていると、
  いくら予測不可能なことをするのが子供とはいえ、
  なぜそんなことするのか、
  考えられないこともあります。
  そんなことしたら、こうなるという想像力くらい、
  いくら子供でもわかるだろうと思えるような。
  
  事故がおきれば、管理責任が問われるのは当然ですが、
  逆に言えば、それまで放置されてきても、
  何も起きなかったということです。
  もちろん、事故が起きる前にきちんとしておいてくれないと困るのですが、
  あまりに過保護状態というのも、そういう本能を退化させてしまうのかも
  しれません。
  
  かといって、放置されても困りますから、
  ここは、むずかしいところですね。
  


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    編集後記
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   まずは、前号の訂正とお詫びです。
   前号の「川崎病や水俣病、イタイイタイ病などという公害病」という一文
   ですが、川崎病は公害病ではありませんというご指摘をいただきました。

   川崎病というのは、
   「小児期に発病する全身の血管炎を主要な病態とする原因不明の疾病」
   で、川崎富作先生という方のお名前を冠した病名だということです。

   公害全盛のころ、工業地帯の川崎市でぜんそくの子供が増えて、
   問題になってましたので、それで川崎病だというのだと思ってました。
   とんだ勘違い。
   きっと、他にも気がついて「馬鹿だなあ、こいつ」と、思われてた方も
   いらっしゃったでしょう。
   
   ご安心ください。おかげで、馬鹿がひとつ利口になりました。

   私は、けっこう思い込みが激しい方なので、自分の思い込みで語っていると、
   これからも、こんなとんでもない間違いをするかもしれません。
   そんなときは、「馬鹿だなあ、こいつ」と思ってるだけでなく、
   遠慮なく、違うよーって教えてくださいね。 

   そして、代わりに挙げてくださった公害病は、「四日市ぜんそく」。
   確かに、これも問題となった公害病でしたね。
   そして、東京練馬の石神井南中学校でおきた、生徒が光化学スモックで、
   ばたばた倒れる事件のお話も。
   そうそう、これも、相当こわいことでした。
   まさに毒ガス状態ですものね。


   そして、別の方から、もう一つ、情報をいただきました。
   これも前号で触れた、昭和30年世代は長生きできない、
   という内容の本についてですが、
   西丸震哉氏の「41歳寿命説」という本だと教えていただきました。

   昭和30年代は長生きできないという説明だけでは、
   ぴんと来なかった方も、この題を聞いたら、
   あーあれか!とわかる方がたくさんいると思います。

   これからの人は長生きできない、その先陣に立つのが、
   昭和30年代生まれからということなんだと思いますが、
   私も一度読んでみたいと思いながら読まないでいるのは、
   なんだか、がっかりしそうだから…。
   でも、41歳は超えたから、いつか読んでもいいかな?

   そして、この方の思い出は、味の素。
   「味の素は頭がよくなるというのを親が信じていて,
    生卵と醤油をかきまぜたのに味の素をけっこうたくさん入れて
    ご飯にかけて食べさせられました。」
   これも昭和30年代世代は、一番食べている世代かもしれません。
   料理にはなんでもかんでもといっていいくらい、入れてましたから。
   料理のレシピにも、「化学調味料」なんて、
   平気で書かれてた記憶が…。
   今は、抵抗あって使ってませんけど、
   間違いなく知らずには、けっこう摂っているんだろうな。

   それにしても、至らないところを読者の方に、いろいろ教えていただけて、
   ありがたいことです。
   改めて、お礼を言わせていただきます。
   ありがとうございました。
   
   そして、善良な読者のみなさま、いいかげんですみませんでした。

                              (ひとみ)
   



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