「いいとき生まれた!昭和30年代」
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第21号 環境問題
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いいとき生まれた!昭和30年代 第21号
2004.12. 3
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前号では、昔の食材の安全性に触れましたけど、
今回は、昔のほうが野放しだった話。
あっ、それではちっとも「いいとき生まれた」になりませんね。
まあ、すべていいことはありませんから、今回は特別。
まずは、「チクロ」。
甘味料としての食品添加物チクロの発がん性などが指摘されて、
使用禁止になったのは、40年代に入ってから。
ある朝、新聞にその記事が載りました。
30年代を代表する粉末ジュースにも、お菓子にも、
がんがん使われてきたチクロ。
その甘味料が体に悪影響を与えるものであった!
そのニュースを知らされたとき、思いました。
「そんなこと、後から言われてもなあ。今さらどうする。」
このチクロのニュースは世間に、かなりの衝撃と影響を与えました。
そして、合成着色料などもうるさく言われるようになって、
毒々しいくらいの人工的な色だったお菓子もなくなっていきました。
あの30年代生まれなら誰もが親しんだ、
ワ○○ベのジュースの素が姿を消してしまったのも、
この影響によるものだったのでしょうか。
残念!
食べるものばかりではありません。
クレイジーフォームって、覚えてますか。
なんてことはない、普通の泡とは違い形のくずれにくい泡が出て、
それで遊ぶってだけのものでしたが、
「♪クレイジーフォーム♪」っていうCMソングの出だしも覚えていますから、
子供心をかなりつかむものではありました。
実際、これはかなり売れたようです。
ところが、ある日新聞に、
「クレイジーフォームで、子供の眉が落ちた」
という内容の記事が。
クレイジーフォームを眉につけて遊んでいた子供の眉が、
なくなってしまったというニュース。
眉にはつけなくても、サンタクロースのひげとかいって、
顔につけることくらいはしてましたから、
一歩間違えたら、自分も同じことになった可能性もあったわけで…。
ひょっとして、ここから除毛フォームが生まれたのかどうかはともかく、
こんな危険なもの、まして子供の遊ぶものにはということで、
以後買ってもらえなくなりました。
というか、売られなくなりました。
そうして、姿を消していきました。
もう一つあったのが、ホッピング。
これは運動にもなるし、悪いこともないはず。
実際、まだ健在です。
昔のは小学1,2年生用が赤、3,4年生用が緑、5,6年生用が青と、
サイズ別に色分けされていました。
慣れてくると、ホッピングで飛びながらどこまで行かれるかとか、
どぶの上をジグザグに飛んでみたりとか、
乗りながら大なわとびに飛び込んで飛ぶとか、
子供なりにバリエーションを増やして楽しめました。
ところがこれもある日新聞に、こんな内容の記事が。
「ホッピングで、子供の内臓が下がる!」
それからは、あまり長時間やることは許されなくなりました。
でも、気兼ねしながら遊ぶものほど、
おもしろくないものはありません。
そうして、私のホッピング時代は終わっていきました。
でも、今でもあるんだから、そんなに心配しなくても、
大丈夫だったのかも。
それとも、昔の子供は内臓下垂が心配されるほど、
やっていたということなのかな
尿路結石の人が、縄跳びするとかいうけど、
ホッピングなら膝に負担もかけないから、
なかなかいいかもしれませんね。
でも、大人がやってたらヘン?
おもちゃの安全基準も、まだまだあいまいでしたから、
危ない要素を含んだおもちゃも出回っていました。
私も赤ん坊のとき、おもちゃで手を切り、
大怪我をしたことがあります。
もちろん覚えてませんが、それはかえってありがたいことです。
だって、母があわてて泣き叫ぶ私を抱えて、
近くの病院に駆け込みましたが、
縫うほどの大怪我だったのですから。
このときの傷は、今でも私の親指の根元に、
目立たないですが傷痕を残しています。
ちなみに、このとき母が病院から帰ろうとして、履物を見たら、
左右違う靴を履いてきていたそうです。
やはり、相当あわてたのでしょうね。
こんな事故も、今なら大問題となることです。
公害が問題になっていったのも、私たちの子供時代。
私の場合は、小学校高学年くらいから、夏休みの注意事項に、
「光化学注意報が出たら、家に帰りましょう」
という一文がつくようになりました。
中学では、朝顔の葉っぱで、光化学スモック汚染の状況を調べる、
なんていう観察もやりました。
環境問題に関心を持たせるということだったのかもしれませんが、
今から思うと、汚染されてるということだけ教えて終わりかい?
という気もします。
森永ヒ素事件とか、サリドマイドなど化学物質による被害が出てきたのも、
川崎病(注追記 公害病ではありません。次号にて訂正)や水俣病、
イタイイタイ病などという公害病が騒がれたのも、
私たちが生まれ育っていった時代でした。
経済成長に法整備と感覚が追いつかない時代、昭和30年代生まれは、
その野放し状態の危険をまともに受けた世代ともなったのです。
ところで以前、昭和30年代生まれは長生きできないという本が、
出たことがあるのを覚えている方、いらっしゃいますか。
私は読まなかったのですが、その主旨は、
今長生きしているのは、明治の人たちで、
この人たちの育った環境を考えれば、
長生きできるのは当たり前。
それに比べて昭和30年代生まれは、
こうした野放し環境で育ったことを原因としているようです。
実際に、この秋に3人も同じ年齢の人の訃報に接したもので、
ちょっと思い出してしまったのですが、
でも、少なくとも私たちの子供時代は、
前号で触れたように、
今よりは、まだまだ化学物質に頼らない自然食材が出回ってましたし、
旬と共にある生活もしていました。
自然も、空き地も、外で遊びまわって体を動かす時間も、
今よりはずっと多かったのです。
都市部で育つ子供は、ひ弱という意味で「もやしっ子」(わー、懐かしい言葉)
とか言われたりもしました。
でも、「疲れた」なんて言葉は、子供が言う言葉ではありませんでしたし、
もちろん、温泉に入ってゆっくりしたいなんて言ってる、
年寄りみたいな子供もいませんでした。
昔は成人病にかかる子供は、ほとんどいませんでしたが、
今は、成人病が生活習慣病という言い方に変えられてしまうほど、
子供がかかっても珍しいものではなくなりました。
それに比べたら、昭和30年代世代は、まだまだ健康的。
むしろ、今の子供こそ、いえ若者にも
「もやしっ子」という言葉が当てはまる気がします。
そう考えたら、危険物質野放しの時代に育ったからといって、
そう悲観的な見方をすることもないと思います。
マイナスを補える要素も、けっこう残っていましたから。
いつか、
『 (/^^)/ 昭和30年代生まれは長生きできる! \(^^\) 』
という本でも出ることを期待しています。
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編集後記
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◇前号の買物かご、結婚するときに欲しくて探してまで買って、
いまだに持っているという方がいらっしゃいました。
でも、結局、使われてはいないそうです。
衰退の一番の原因は、今の生活スタイルの買物には、
合わなくなったからでしょうね。
でも、これからも大事にしてくださいね。
◇以前、何かで手相を見てもらったとき、こう言われました。
「いやー、これは珍しい線ですねー。」
「あっ、それはただの傷跡ですよ。」
「えっ?そっ、そうですよねー。」
傷痕と線の区別もつかないのかと思われたのではないかと、
あせる相手。
今度もし、そういう機会があって、そう言われることがあったら、
「そうなんですよ」と言っておいて、
いいこと言われたら線ということにして、
悪いこと言われたら、
「あっ、それは傷痕でした」と言うことにしようっと!
(ひとみ)
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