「いいとき生まれた!昭和30年代」

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第18号 おいしい話のチョコレート


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         いいとき生まれた!昭和30年代  第18号     


                 2004.11.12           


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  シガレットチョコレートというのを覚えていらっしゃるでしょうか。
  
  円筒状のチョコレートに、タバコ風の巻紙をして、
  パッケージもタバコ風にしたチョコレート。
  子供にとっては、たばこをくわえて大人になった気分を味わえる、
  ひとつで2度楽しめるチョコレート。
  
  でも、いい気になっていつまでもくわえていると、
  チョコレートがどろどろになって、紙をむくのに苦労するので、
  ほどほどでやめて食べてしまうのがコツでした。
  
  教育上よろしくないという話も出て、そのせいかどうか、
  お目にかからなくなりましたね。
  
  私は、この2度楽しめるチョコレートで、3度楽しめた経験があります。
  
  我が家の庭を出たところには、
  住んでいた都営住宅の町会で使っていたリヤカー置き場がありました。
  扉もない簡単な小屋程度のもので、
  そこにリヤカーがとめてありました。
  
  ある日子供ばかり5人で、
  珍しくそのリヤカー置き場で遊びはじめたのです。
  そこで遊ぶことは、そうあったことではなく、
  なぜにその日は、そんなとこで遊ぶことになったのかは覚えていません。
  
  そのうち、男の子の一人が、リヤカーの隅のほうに、
  隠すようにおいてあった紙袋をみつけました。
  
  なんだろう?
  
  好奇心いっぱいの子供たちが、その袋の中をのぞいてみると、
  封をきっていないシガレットチョコレートが入っていたのです。
  
  しかも、なんという偶然!
  数も子供の数とぴったりの5箱。
  
  しかも、なんという偶然!
  見つけた子も「僕が見つけたから全部僕のもの」
  なんていうしょぼいお子ちゃまではありませんでした。
  
  しかも、なんという偶然!
  「人のものかもしれないから、食べてはだめだよ」なんていう
  できたお子ちゃまも、一人もおりませんでした。
  
  これは神様の贈り物、と勝手に解釈して、
  なんという偶然!ではなく、これは当然のごとく、
  ひとりひとりに分け与えられ、
  その場で子供たちのおなかの中に納まってしまいました。
  
  今の世なら、親が知ったら卒倒もんの出来事だったでしょう。
  
  そして昔なら、誰かのものかもしれないものを食べてしまったという、
  道徳的なことに焦点がいきますが、
  今の世なら、道徳問題以前に
  「毒が入ってるかもしれないから、食べてはだめなんだよ」
  と、まずはすべて疑ってかかれ!ということが先にきてしまいます。
  
  うん、道徳が廃れていくわけがわかった。
  
  しかし今、つくづく思うに、分別のつかない小さな子供だった時代が、
  安全な時代でよかった!
  
  それでも多少、良心の呵責があったか、
  その後2,3日は、リヤカー置き場を気にして、
  誰かが何かを探していないか、見てましたが、
  そんな人もついに現れませんでした。
  
  だから、なんでそんなものが、そこに置いてあったのかは、
  永遠の謎なのです。
  
  


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    編集後記
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  ◇アルファチョコレートというのも、けっこう好きでしたね。
   ピンクの箱とブルーの箱がありましたっけ。
   ピンクがミルクチョコで、ブルーがセミスィートだったかな?
  

  ◇前号に対しては、いつもより多くメールをいただきました。
   私と同じ上野の傷痍軍人さんを覚えていらっしゃる方、
   やはりいらっしゃいますね。
   傷痍軍人さんて、上野にしかいなかったのでしょうか。

   また、友人の訃報が相次いだ話に関しては、
   葬儀が増えてきたり、自分自身の健康管理の必要性を感じたりすることで、
   けっこう気をつけている方が多そうです。

   そういえば、友達との会話に、コレステロールがどうのこうの、
   血圧がどうのこうのなんて話題が出てくるようになったのも、
   40代に入ってからかなあ。

   まあ、とにかく、自分のために頑張ってくれる一つしかない体ですから、
   健康管理には気を配って、大事にしてあげましょう。
   (なんか、お達者倶楽部みたいになってしまいました。)
  

                         (ひとみ)


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