「いいとき生まれた!昭和30年代」

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 第109号 平均寿命の影響



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        いいとき生まれた!昭和30年代  第109号     


                    2009. 8. 23  


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  お盆もあっという間に過ぎて行きましたね。
  皆さんはお休みされましたか。
  
  
  私はお盆には休みはとらないのですが、
  今年は父の新盆のため、
  少しお休みをとりました。
  初めての盆棚飾りと奮闘していたら、
  昔お世話になった方の訃報が入って来て、
  お盆期間は、父の新盆の他に、
  そちらの通夜の参列や手伝い、
  その合間に仕事に出る日もあったりで、
  気がついたら、お坊さんのように仏事に追われつつ、
  いつもよりせわしい思いをしておりました。
  
  
  おかげであてにしていたメルマガ作成時間は、
  すっかりボツ。(実はそれが言いたかった?)
  
  
  父が亡くなったのは、
  昨年の6月26日ですが、
  この日だと、49日が8月13日で、
  お盆に入ってしまい、
  お盆までには仏になれません。
  ということで、
  その年のお盆の対象とはならず、
  新盆は翌年になるということです。
  ですから、6月26日からお盆に入るまでの間に亡くなった場合は
  新盆は翌年と覚えておけばいいですね。
  
  
  と、えらそうに言ってる私ですが、
  たまたまその期間に当たったため、
  初めて知っただけですけど。
  それでも、たった1日の差で、
  新盆が翌年に延びて助かったと思ってたら、
  やはり延びても、忙しくなることには、
  変わりなかったようです。
  
  
  でも、お世話になった方のお通夜に行ったら、
  某美人芸能人に会えましたよ。
  故人は、人一倍運の強い人でしたけど、
  最後も、
  男性冥利に尽きるような、
  非の打ち所のない美人に送ってもらえる巡り合わせとは、
  幸せな人です。
  心なしか、息子さんもひときわ張り切って、
  家族などを紹介していたような?
  
  
  年齢柄、これからは、
  ますます仏事も増えていくのかと思うと、
  さみしいですが、
  一方で、日本人の平均寿命がまた延びて、
  男性79.29歳、女性86.05歳になったという
  嬉しい数字も出ましたね。
  男性の80歳越えも目前です。
  
  
  では、我らが昭和30年代には、
  どのくらいだったかというと、
  私が生まれた昭和34年は、 
  男 65.21歳、女 69.88歳で、
  男性が初めて65歳を超えた年、
  次いで、翌昭和35年は、
  男 65.32歳 女 70.19歳となって、
  今度は女性が70歳超えを果たした年となりました。
  

  それでも、

   ♪ 村の渡しの船頭さんは、
     今年60のおじいさん〜
  
  の歌がまだまだ充分あてはまる時代ですね。
  
  
  今からみると、
  かわいい平均寿命ですが、
  それでも当時の日本人には、
  明るいニュースだったでしょう。
  
  
  だって、昭和30年代、40年代って、
  高齢者の社会保障がどんどん手厚くなっていった時代ですよ。
  生活は豊かになる、
  社会保障は充実していく、
  寿命は延びていると来たら、
  未来はばら色、
  長生きできることが、
  素直に喜べました。
  
  
  年をとったら経済的にも安定して、
  安心して暮らせるというのが、
  当時の日本人の意識ではなかったですか。
  
  
  今みたいに、
  高齢者福祉が先細る時代では、
  「長生きしては申し訳ない」
  「長生きしたいけど不安」
  「長生きをしたくない」
  なんて、喜びに陰りがついてまわる人も、
  少なくありません。
  
  
  「年金暮らしの老人」と聞いて受けるイメージだって、
  昔なら悠々自適の印象のほうが強かったけど、
  いつのまにか、
  生活が大変という意味あいのほうが、濃くなってます。
  
  
  当時と現代では、高齢者比率が違うとはいえ、
  長寿は迷惑といわんばかりの施策がまかりとおる、
  そんな長寿国では恥ずかしいでしょう。
  安心して長生きできる国であることも、
  世界に誇れる長寿国の条件だと思いません?
  
  
  だから、税率を上げるのは致し方ないということも
  わからないではないですが、
  今の状態では、
  たとえ北欧並みに税率あげたところで、
  北欧並みの使われ方がされるわけありません。
  必要なところへきちんと回り、
  国民が納得する使われ方がされる国にならない限り、
  いくら上げても、
  無駄遣いされる額が増えるだけのこと。
  
  
  消費税を導入するときに、
  将来の福祉のために必要なんですと言ってたこと、
  わたしゃ、忘れとらんぞ。
  それが今更、福祉のためにしか使えないようにする、
  とか寝ぼけたことを言い出している。
  しかも、その裏には、
  やはりいろいろな抜け道や落とし穴があるらしい。
  こんな国民だましがまかり通る状態では、
  税率だけが北欧並みという事態になるだけだと思いますけど。
  
  
  ところで、当時と今の寿命に差があったことは、
  なにも数字を見なくても、わかります。
  それは、私達の頃は、
  せいぜいが祖父母どまりで、
  曾祖父、曾祖母がいるという子供はまれだったということです。
  
  
  小学校の時、クラスメートの一人に、
  ひいおばあさんがいると聞いて、
  大変驚いたことを覚えてます。
  
  
  なにせ、私などは、祖父母でさえ縁が薄かったですから。
  そもそも父も母も、
  実家は愛知ですから、
  東京で暮らす身としては、
  祖父母とは、年に1,2度しか会えません。
  
  
  しかも父方の祖父母は、
  父と母が結婚した昭和32年、
  すでに相次いで二人とも亡くなってますので、
  写真でしか知りえない存在となってました。
  
  
  残る母方の祖父母は健在でしたが、
  祖父は、脳溢血で離れで寝たきりでしたので、
  私ら子供は、その貴重な機会も、
  いとこたちと遊ぶのに夢中で、
  着いた時と帰る時に挨拶に行く程度。
  今にして思えば、もっと祖父と交流しておけば良かったと
  悔やんでますが。

  
  唯一、祖母は元気で、東京に来ることもありましたし、
  孫らしい立場になれる存在でしたが、
  いなかの内孫、外孫であるいとこたちに比べたら、
  わずかな機会です。
  
  
  しかも、それも、
  私が13歳の年まで。
  こちらの祖父母も、
  やはり同じ年に相次いで亡くなりました。
  ですから、いまだに、
  祖父母が身近だ、身近だったという人を
  とてもうらやましく感じます。
  
  
  自分の親が孫を持ってからの態度を見て、
  祖父母の味をほとんど知らないことは、
  いかに大損こいてるかも、
  つくづくわかってしまいましたし。
  
  
  祖父母でもこんな具合でしたから、
  曾祖父母なんて思いもよりませんよ。
  
  
  まあね、私達世代の曾祖父母といえば、
  江戸時代末期から明治初期あたりの生まれでしょうから、
  当時の寿命では、お目にかかれる比率が低いのも、
  無理ありません。
  
  
  現に私の曾祖父母も、江戸時代末期生まれ。
  以前、幾度か後記で、
  この二人の話には触れましたが、
  エピソード満載でぜひ会ってみたかった2人なんですけどね。
  
  
  とはいえ、曾祖母のほうは89歳まで長生きしたので、
  ひ孫も3人抱いたそうです。
  ということは、母方のいとこで、上から3人までは、
  ひいおばあさんに会えたということになります。
  
  
  みなさんの中に、曾祖父母がいたという方は、
  どのくらいいらっしゃるかわかりませんが、
  今の子供より少ないことだけは、
  確かでしょう。
  その点は、今の子供がうらやましいかな。
  
  
  ありがたいことに、
  鈍化しつつも寿命は今でも延びて、
  80歳代がメインになってきつつあります。
  でも、せっかく当時より十数年も寿命が延びたのに、
  お年寄りが安心して暮らせない社会になってると知ったら、
  当時のお年よりはどう思うでしょうね。
  
  
  余談ながら、ついでに目に入って、
  驚いてしまったのが、
  明治13年の平均寿命。
  男36歳、女38歳ですって。
  
  
  昔の平均寿命が低いのは、
  子供の死亡率が高かったせいで、
  実際にその年齢までしか生きられない人が多かった、
  というわけではないですが、
  それにしても、厳しいもんですね。
  
  
  明治初期の二人分より長く生きられると思って、
  感謝しながら、日々精進いたしましょうか。
 
 
  
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    あれこれ後記
  ★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
      
  
  すみません。
  またやってしまいました。
  前号の後記で訂正があります。
  
  
  教えてくださったのは、
  愛知の少伯さん。
  
  
  まずは、前号の間違いの箇所。
  
  
  『日食って、運気的には、
   良くも悪くも、それまでのものがリセットされて、
   新たなる再生が始まる意味があるそうです。
   しかも、今回は、
   新月とも重なるので
   その意味合いがさらに強くなるとか。』
  
  
  問題なのは、後半の部分です。
  以下の、少伯さんの説明を読めば納得されるでしょう。   
  
  
  『基本的には、日蝕は新月にしかあり得ません。
   だって、月の向こう側に太陽があるので月に隠される訳で、
   当然その時は新月です。
  
   ちなみに、月食は満月にしかありません。』
  
  
  言われてみれば、確かにごく当たり前のことですわね。
  そんなことにも気がついてない愚かさを心配する気持ちが、
  少伯さんを突き動かして、
  メールをくださったようです。
  
  
  ご心配とお手数をおかけしました。
  
  
  ちなみにこの少伯さん、
  父母の郷里の市とはわりと近いところにお住まいで、
  ローカルな話題を交わすことができました。
  
  
  メルマガにも載せたらいいとおっしゃっていただいた話題も
  ありますが、
  いつも長くなってしまうので、
  機会を見て追々にできたらと思います。


  少伯さん、ありがとうございました。
  そして、みなさま、
  軽い気持ちでどっかで見聞きしたことを書いてしまい、
  申し訳ございませんでした!
                   m(_ _)m

  
                            (ひとみ)
  
  
  
  
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